今年も夏休みの時期がやってきました。
早めに宿題を終わらせて、旅行やイベントを楽しみたい!でも自由研究のテーマが見つからない・・・と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そのような方のために、今回は知って楽しい「牛乳の豆知識」を5つご紹介します。
①牛乳の風味が変わる?
実は、牛乳の風味は色々な条件で変化します。
乳牛の種類

乳牛の種類によって生乳(しぼったままの殺菌などの処理をしていない乳)の成分が異なります。
脂肪が高いとコク深く、低いとさらっとした味わいになります。
乳牛の飼料

酪農家によって乳牛に与える飼料の内容は様々です。
そのため、生乳の味は酪農家ごと牛ごとの個性があります。
季節や地域

乳牛は暑さに弱く涼しい気候を好みます。
夏と冬では乳量や乳成分が変化するため、夏はさっぱりした味わいに、逆に冬は濃厚な味わいになります。

②牛乳は「カルシウム」の摂取に最適!

丈夫な体を作るために、とくに成長期に欠かせない「カルシウム」。
実はとっても吸収されにくい栄養素なんです。
食べた分がすべて吸収されるのではなく、大部分は吸収されずに体の外に排出されてしまいます。
しかし、牛乳は他の食品に比べてカルシウムの量が多いだけではなく、吸収されやすいことが知られています。
牛乳やチーズなどの乳製品は、不足しがちなカルシウムを効率よくとるのに最適な食品です。
③牛乳のパックには目印が付いている?!

生乳100%の「牛乳」にだけ、紙パックの上の部分にくぼみが付いているのを知っていましたか?
これは「切欠き(きりかき)」といって目の不自由な方が買い物をするときに、牛乳と他の飲み物を区別できるようにするためのものです。切欠きは開け口の反対側についているので、飲むときにどっちから開ければ良いのかも分かるようになっています。
こうした設計を「バリアフリーデザイン」といいます。
④牛乳が白い理由は?

牛乳のたんぱく質の約80%は「カゼイン」という成分です。
水に溶けないカゼインは、カルシウムやリンと結合して「カゼインミセル」という微粒子になり、牛乳中に無数にただよっています。
その数はなんと、牛乳1mL中に15兆個!
そのひとつひとつに外からの光が反射して、私たちの目に白く見えているんです。
⑤運動+牛乳で熱中症予防!
この季節に心配なのが熱中症。
外出や運動の直後にたんぱく質と糖質を多く含む牛乳を摂取すると、血液量が増加して熱中症リスクを効果的に下げることができます。※
この「運動 + 牛乳」の組み合わせは、熱中症にかかりやすい子どもと高齢者にも有効です。
(出典) ※一般社団法人Jミルク
牛乳には、まだまだ多くの興味深い豆知識があります。
ぜひ調べて、さらに知識を深めてみてください!
【参考】
相談室たより過去記事
一般社団法人Jミルク 乳の知識
一般社団法人日本乳業協会