- ご家庭では-18℃以下で保存しいつも硬く凍らせておくこと
- 残った場合には、ラップで包むか、ふたをしっかりして早く冷凍庫に戻すこと
- 冷凍庫には霜取り機能があり、定期的に温度が上がるので早めに食べること
一般にアイスクリームと呼ばれているものは、法律上では「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3つに分類されています。法的に定められているのは、製品に含まれる「乳固形分」と「乳脂肪分」の量です。 「乳固形分」は乳製品の中の水分以外の部分のことで、「乳脂肪分」は乳固形分に含まれる脂肪分で、バターやクリームになる成分を指します。それ以外の「乳固形分」は「無脂乳固形分」と言い、いわゆる脱脂粉乳などがこれにあたります。
「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」は、以下のようにその成分が定められていて、それぞれ名前の表示が義務付けられているのです。
アイスクリーム:「乳固形分」「乳脂肪分」が最も多く、クリーミーでリッチなコクが楽しめます。
アイスミルク:牛乳と同じくらいの栄養分を含んでいます。動物性脂肪に代わり植物性脂肪が配合された商品もあり、重くなりすぎず程よい味わいです。
ラクトアイス:使われている脂肪の多くが植物性で、さっぱりとした口当たりが特徴といえるでしょう。
「オーバーラン」はアイスクリームに入っている空気の量の割合です。
この空気はとても細かな気泡で、これがなめらかさと粘り気のある舌ざわりを作り、アイスクリームのおいしさを引き立ててくれます。氷菓(みぞれ)にも空気が入っており、その割合は商品によって違いますが、空気が入っていることにより、氷の固まりにならないので、かじることができたり、スプーンで食べることができるのです。
アイスクリームには消化吸収のよいミルクカルシウムがたっぷりと含まれています。たとえば、乳脂肪8%のアイスクリーム100gで日本人が1日で必要な量のおおむね15%を摂ることができます。不足しがちなカルシウムを補い、お年寄りの骨粗しょう症の予防にも最適です。
温度変化によってアイスクリームの品質が変わることです。
アイスクリームの温度が上がって、一度軟らかくなったり溶けてしまった後に再凍結すると、氷の結晶が大きくなり、じゃりじゃりとした食感になってしまいます。お店で買ってからご家庭の冷凍庫に入れるまでに温度が上がらないように気をつけましょう。
アイスクリームは、お店ではおおむね-18℃以下で保存されています。ですから時間がたっても品質が低下したり、くさったりしないので、その安全性から省略が法律で認められています。製品の種類にもよりますが、保存状態が良ければ長期間にわたって品質に問題はありません。
紀元前 ギリシャのアレキサンダー大王は氷雪に果汁と糖蜜を加えた冷たい飲み物で兵士の士気を高めたそうです。
16世紀半ば フィレンツェのメディチ家とフランス皇帝の結婚により、イタリア生まれのシャーベットがフランスに伝わりました。
18世紀初め パリでアイスクリームが誕生し、デザートの主役に。
19世紀半ば アメリカで牛乳商ヤコブ・フッセルがアイスクリームを産業化しました。
12世紀初め 「枕草子」「源氏物語」に「削り氷(けずりひ)」という氷を砕き「つたの蜜」をかけた氷菓が登場。
1860年 日米通商条約交換のため幕府が派遣した柳川当清が初めて「アイスクリン」を味わいました。
1869年 明治2年6月(旧暦)、渡米経験のある町田房蔵が横浜の馬車道で日本初の「アイスクリン屋」として製造販売を開始。