サステナビリティ経営の実現を目指す森永乳業グループ
「第5回 ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において「環境サステナブル企業」「環境開示プログレス企業」に選定
森永乳業は、環境省が主催する「第5回 ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において、重要な環境課題に関する開示充実度が一定の基準を満たしている企業に贈られる「環境サステナブル企業部門」に選定されました。また開示内容においてもよりわかりやすく改善され、一層の発展が期待される企業に贈られる「環境開示プログレス企業」にも選定されましたことをお知らせいたします。
「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」は、2019年に環境省により創設された表彰制度です。ESG金融に積極的に取り組む金融機関、諸団体や環境サステナブル経営に取り組む企業を評価・表彰し、その内容をESG金融や環境サステナブル経営に取り組む多くの関係者と共有することを目的としており、今年で5回目を迎えます。
「環境サステナブル企業部門」は、「環境関連の重要な機会とリスク」を経営戦略に取り込み、企業価値にもつなげつつ環境への正の効果を生み出している「環境サステナブル企業」の具体的な実例を投資家、企業に示すために表彰するものです。重要な環境課題に関する「リスク・事業機会・戦略」、「KPI」、「ガバナンス」の開示充実度を、業種別特性も考慮して評価・選定されます。
「環境開示プログレス企業」は今年度より新たに新設された賞で、企業規模や業種に関わらず、開示の改善に努め、開示の質を大きく高め、より一層の発展が期待される企業を評価・選定されます。
「ESGファイナンス・アワード」【環境サステナブル企業部門】概要
https://www.env.go.jp/policy/award.kigyobumon.html
環境省 報道発表資料 第5回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」受賞者の決定について
https://www.env.go.jp/press/press_02775.html
【森永乳業グループのサステナビリティの取り組み】
当社グループは、コーポレートスローガン「かがやく“笑顔”のために」のもと、サステナビリティ経営の実現を目指し、 「『おいしいと健康』をお届けすることにより、豊かな“日常・社会・環境”に貢献し、すべての人のかがやく笑顔を創造し続けます」というサステナビリティビジョンを掲げています。このサステナビリティビジョンの実現に向けた活動を推し進めるべく、2022年に「サステナビリティ中長期計画2030」を策定し、3つのテーマ「食と健康」「資源と環境」「人と社会」を軸に取り組みを進めています。
「資源と環境」では、サプライチェーン全体での環境負荷低減を進めています。中でも気候変動の緩和に向けては、2050年カーボンニュートラルを目指し、スコープ1+2、3それぞれで2030年までの削減目標を定め、取り組みを進めています。具体的には事業所における省エネルギー活動や再生可能エネルギーの活用、サプライチェーン上においてはモーダルシフト推進や酪農現場でのメタン削減を推進しています。同時に、TCFDの枠組みでの開示の充実など、森永乳業グループの環境に対する取り組みを積極的に発信しています。
【2023年度の環境に関する主な取り組み】
- インターナルカーボンプライシング(ICP)制度の導入
2022年度に環境省の「ICPを用いた投資決定モデル事業」に参画し、社内検討会メンバーにて議論を行い、導入を決定しました。 2023年度は社内炭素価格を6,800円/t-CO₂で運用しています。
- GX-ETS制度への参画
2022年度より経済産業省が立ち上げた「GXリーグ」に参同し、温室効果ガスの排出量削減の取り組みに参加してきました。また、2023年度にはGXリーグが行う排出量取引制度である「GX-ETS制度」にも参画し、2050年カーボンニュートラルをさらに推進しています。
- 5℃シナリオの開示
TCFD1.5℃シナリオについて開示しました。
- TNFDへの参画
2023年度より「自然関連財務情報開示タスクフォース」(TNFD)“The TNFD Forum”に参画しました。今後、TNFDの情報開示フレームワークに基づき、事業と自然資本の関係性(依存度と影響)やリスクと機会の整理を行い、TNFDが推奨する「ガバナンス」「戦略」「リスクとインパクト管理」「指標と目標」の4つの視点から積極的な情報開示を進めていきます。
森永乳業ウェブサイト ~森永乳業のサステナビリティ~https://www.morinagamilk.co.jp/sustainability/