ESG重視経営を推進する森永乳業
宮城県から大阪府への常温輸送においてモーダルシフトを実施
物流におけるCO2排出量削減への取り組み
森永乳業株式会社は、2022年2月開始を目標に、東北森永乳業㈱仙台工場から大阪府の当社委託倉庫間の常温輸送において、トラック輸送から鉄道コンテナ輸送に変更いたします。
森永乳業グループは、コーポレートスローガン「かがやく“笑顔”のために」のもと、森永乳業グループ10年ビジョンにて「サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業へ」を打ち出しています。また、2019年度より開始した3カ年の中期経営計画では、経営理念実現に向けた“ESGを重視した経営”を掲げており、継続的な発展に繋げるサステナビリティ経営を推進しています。
このたび、東北森永乳業㈱仙台工場から大阪府の当社委託倉庫間約900kmの区間での常温輸送を、トラックから鉄道コンテナに変更し、変更前と比較してCO₂排出量を84.2%削減し、年間排出量を65t抑制することを見込んでいます。
なお、2021年8月には、東京都の当社委託倉庫から福岡県の当社委託倉庫間約1,100km区間の常温輸送において、トラックからトレーラーと船舶を利用した海上輸送に変更し、車両台数削減と船舶輸送によってCO₂排出量を77%削減し、年間排出量を382t抑制しました。
<近年の輸送効率向上にむけた取り組み>
①2019年度には、主力商品のクレート(通い箱)をダンボールに変更して外装サイズを抑えることで物流用パレット(以下パレット)1枚あたりに積載できる数量を39%増加させ、かつ空となったクレートの返却輸送を不要にしたことにより、CO₂排出量を56%削減し、年間排出量を809t抑制しました。
②2021年度からは、出荷拠点の移管、配送コースの再編、配送車輛の大型化などにより輸送効率の向上を図り、CO₂排出量の削減に取り組んでいます。また、「クラフトフレッシュモッツァレラ」や「森永はぐくみ(育児用ミルク)」など、18商品のパレット積み付けパターン変更により、パレット積載の効率化を進め、輸送車両台数を削減しました。
森永乳業グループは、これまでもCO₂排出量の削減、および輸送距離が短縮されることによるトラック運転手の負荷軽減を目的として、様々な輸送効率向上の取り組みを実施してまいりました。
今後もさらなるCO₂排出量削減とホワイト物流に取り組み、サステナブルな社会づくりに貢献してまいります。