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疲れやすい、
疲れがとれない

疲れやすい、疲れがとれない

休養がとれているつもりでも、「なんだか疲れやすい」、「疲れが取れない」と、感じることもあると思います。このような場合、メンタルヘルスが大きくかかわっている場合があります。
近年、メンタルヘルスの維持に食品成分が大きくかかわっていることが明らかになってきています。
ホルモンや自律神経系を整える神経伝達物質としてはセロトニンやドーパミンなどが有名です。セロトニンはトリプトファン、ドーパミンはチロシン・フェニルアラニンといったアミノ酸を原料としています。特にトリプトファンやフェニルアラニンなどの必須アミノ酸は、体内で合成することができないため、食品から摂取しなくてはいけません。

疲れやすい、疲れがとれない

必須アミノ酸は食品中では主にたんぱく質の形で存在しているため、たんぱく質の摂取量が少なく、これらの必須アミノ酸が不足すると自律神経系が乱れやすくなり、気分が落ち込んでしまう可能性が考えられます。
乳たんぱく質には、トリプトファン、フェニルアラニンなどの必須アミノ酸が多く含まれています。このため、たんぱく質(特に牛乳・乳製品)をよく食べる人ほど気分が落ち込みにくい、という報告もあります。
このように、食品から栄養成分を摂取することは、健康維持だけでなく、メンタルヘルスの維持にも大きく影響している可能性が明らかになってきています。

※ Br J Nutr. 123. 1290-1301 (2020)

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