各年齢層の日本人女性では、栄養素の摂取量が不足傾向にあると考えられます。
国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましい栄養素の量の基準を定めた「日本人の食事摂取基準(2020年版)」と、「平成28年 国民健康・栄養調査」から示された、日本人女性の栄養素摂取量の中央値を比較すると、多くの栄養素で基準値を満たしていないことが示されています。
理由は様々考えられますが、朝食欠食率が高いことも原因の一つかもしれません。「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、朝食を欠食する女性の割合は、20代で18.1%、30代で22.4%、40代で17.1%、50代で14.4%と示されています(欠食:「何も食べない」、「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などのみの場合」、「錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合」のいずれか)。
朝食を欠食すると、必要な栄養を十分摂取することが難しく、栄養バランスが偏りやすいことや、間食をすることで、1日の食事リズムが乱れやすいと言われています。
また朝食を抜くと、疲れやすい、集中力が続かない、太りやすいなどといった悪影響にもつながるとされています。