
2024.6.1 | 腸活 食べ物
【腸活レシピ23選】薬剤師・調理師が選ぶ毎日続けられる簡単レシピ
腸内環境を整えたいと考える多くの方にとって、オリゴ糖は注目されている成分の一つです。しかし、「オリゴ糖と砂糖の違いは?」「どんな種類があるの?」「どのように選べばよいの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フラクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖といった機能性表示食品のオリゴ糖について、その種類や特徴、おすすめの選び方などを詳しく解説します。オリゴ糖に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
オリゴ糖は砂糖のような甘さがあり、腸内環境を整えるサポートをしてくれます。ここでは、オリゴ糖の特徴や砂糖との違いについて詳しく解説していきます。
オリゴ糖は、多くの食品に含まれている糖の一種で、私たちの健康をサポートしてくれる働きが注目されています。原料や製造方法によってさまざまな種類があり、人工甘味料ではなく、天然由来の成分であるのも特徴です。
例えば、砂糖を基に酵素反応で生成されるフラクトオリゴ糖や、大豆を抽出した成分から作られる大豆オリゴ糖などがよく知られています。また、オリゴ糖は虫歯の原因になりにくいため、砂糖の代わりとして甘みをつける食品によく利用されています。オリゴ糖は、ビフィズス菌を増やすことで、腸内環境を整え、お通じの悩みを解消してくれるでしょう。
オリゴ糖と砂糖は、どちらも甘みを持つ食品の一つですが、その特徴は大きく異なります。オリゴ糖と砂糖の違いは、以下の通りです。
オリゴ糖 | 砂糖 | |
---|---|---|
原料 | ・砂糖 ・乳糖 ・大豆など |
・サトウキビ ・てん菜 |
甘み | オリゴ糖の種類によって異なるが、砂糖の3割程度 | 強い甘み |
特徴 |
・原料や生成方法の違いによりさまざまなオリゴ糖がある ・砂糖に比べるとカロリーも甘さも控えめ ・虫歯になりにくい |
・防腐効果 ・加熱調理時に肉や卵が固くなるのを防止する ・デンプンをやわらかく保つ |
砂糖は、ショ糖と呼ばれる成分が主な甘みの源です。オリゴ糖は原料によって甘みや性質が異なり、さまざまな種類のオリゴ糖があります。
砂糖は、摂取すると血糖値が上昇し、インスリンが大量に分泌されます。一方、オリゴ糖は腸内で消化されにくいため、血糖値に影響を与えにくいのも特徴の一つです。
健康やお通じの悩みを解消するためにオリゴ糖を取り入れたいけど、商品がたくさんあってどれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、オリゴ糖を選ぶ際の5つのポイントをわかりやすく解説します。
オリゴ糖は、粉末タイプと液体タイプの大きく2種類があります。それぞれに特徴があるので、使いたい用途に合わせて選びましょう。
粉末タイプ | 液体タイプ | |
---|---|---|
オリゴ糖の含有量 | 高い | 比較的低い |
溶けやすさ | 冷たい飲み物には溶けにくい種類もある | 水に溶けやすい |
特徴 |
・持ち運びに便利 ・長期保存が可能 |
・冷たい飲み物に溶けやすい ・比較的安いため、手軽に使える |
粉末タイプはオリゴ糖の含有量が比較的多く、持ち運びにも便利な個包装タイプもありますが、冷たい飲み物には溶けにくいデメリットもあります。液体タイプは水に溶けやすいため、さまざまな飲み物や料理に使いやすいのも特徴の一つです。しかし、液体タイプの中には水や甘味料が含まれているものもあるため、成分表をよく読んで摂取してください。
どのタイプを選んでも、毎日の生活の中に取り入れやすいオリゴ糖を選び、続けることが大切です。
オリゴ糖の効果を最大限に得たいなら、含有量に注目してみましょう。オリゴ糖食品は、含まれるオリゴ糖の種類や量によって効果が異なります。一般的に、粉末タイプのオリゴ糖は、オリゴ糖の含有量が多い傾向にあります。そのため、オリゴ糖を効率よく摂取したい方には、粉末タイプがおすすめです。
液体タイプは水に溶けやすく、飲み物に混ぜて手軽に摂取できるというメリットもあります。また、比較的安く購入できるため、手軽に始めてみたい方におすすめです。
しかし、オリゴ糖を一度多く摂取しても、すぐに効果が現れるわけではありません。効果を実感するためには、継続的な摂取が必要なため、自分にとって続けやすいオリゴ糖を選びましょう。
オリゴ糖を摂りたいけど、どの商品を選べばよいか迷う方は、特定保健用食品(トクホ)の中から選ぶのもおすすめです。特定保健用食品とは、健康の維持増進に効果があることが科学的な調査で確かめられており、国の審査を経て消費者庁の許可を受けた食品です。
オリゴ糖を使用したトクホには、以下のようなものがあります。
【オリゴ糖を使用したトクホ】
・清涼飲料水
・ヨーグルト
・砂糖
・お菓子(飴・チョコレート・プリンなど)
どの食品を選ぶ場合でも、1日の目安の摂取量を守ることが大切です。コーヒーにオリゴ糖入り砂糖を加える、ヨーグルトをオリゴ糖入りのものに替えるなど、自分が毎日の生活の中に取り入れやすいものを選んでください。
含まれている食品 | 特徴 | |
---|---|---|
フラクトオリゴ糖 | アスパラガス・にんにく・ごぼう・たまねぎ・ハチミツなど | ・ビフィズス菌の栄養エサとなり、おなかの調子を整える ・ミネラル吸収促進 ・低カロリー |
大豆オリゴ糖 | 大豆 | ・ビフィズス菌の栄養となり、おなかの調子を整える |
ガラクトオリゴ糖 | 牛乳(初乳)・(母乳) |
・ビフィズス菌の栄養となり、おなかの調子を整える ・低カロリー ・虫歯の原因になりにくい |
イソマルトオリゴ糖 | 清酒・味噌・しょうゆ・ハチミツなど | ・ビフィズス菌の栄養となり、おなかの調子を整える |
ラクチュロース | 牛乳(ごく少量) | ・ビフィズス菌の栄養となり、おなかの調子を整える |
オリゴ糖は、胃や腸で消化・吸収されにくいため、大腸まで届いて善玉菌の栄養となります。善玉菌が増えると腸内のぜん動運動が活発になるため、おなかの調子を整える効果が期待できます。
カロリーが気になる方はフラクトオリゴ糖やラクチュロース、虫歯が気になる方はガラクトオリゴ糖を摂取するなど、 自分に合ったオリゴ糖を見つけてください。
オリゴ糖は、砂糖に比べて甘みが穏やかなものが多く、種類によって甘さが異なります。
甘味度 | 特徴 | |
---|---|---|
フラクトオリゴ糖 | 30~60% | ・砂糖と似た甘み、くせがなくまろやか |
大豆オリゴ糖 | 70% | ・砂糖と似た甘み |
ガラクトオリゴ糖 | 25~35% |
・くせのない甘み ・熱や酸に強い |
イソマルトオリゴ糖 | 40~50% |
・まろやかでこくがある ・熱や酸に強い |
ラクチュロース | 60~70% | ・さわやかな甘み |
オリゴ糖の甘さは、砂糖と比較すると、種類によって異なります。甘みが強くないものは、料理や飲み物の味を変えずにオリゴ糖を手軽に摂取できるメリットがあります。甘みが強いものは、砂糖の代わりとして料理に取り入れられるでしょう。熱に強くないオリゴ糖を料理に使用する際には、料理の仕上げに加えるのがおすすめです。
オリゴ糖は砂糖よりも甘みが弱いため、砂糖と同じように使うと、思っているよりも多くの量を摂取してしまう可能性があります。摂りすぎるとおなかがゆるくなることがあるので、注意して適量を守ってください。
オリゴ糖について、多くの方が疑問に思うことをまとめました。オリゴ糖を摂取したいと考えている方は、ぜひ参考にして、疑問を解消してください。
腸内環境を整えるためにも、オリゴ糖を毎日の生活の中に取り入れましょう。しかし、一度に大量にオリゴ糖を摂取しても、効果が飛躍的に向上するわけではありません。大量に摂取すると、おなかがゆるくなることもあるので注意が必要です。
例えば、1日の摂取量を一度に摂るよりも朝・昼・晩に分けて少しずつ摂る方が、ビフィズス菌に定期的に栄養を与えられるため、腸内環境が安定しやすくなります。また、初めてオリゴ糖を摂取する場合は、少量から始めて、徐々に量を増やしていくのがおすすめです。
オリゴ糖食品に頼らず、野菜や豆類などの食品だけで摂取したいと考えている方も多いのではないでしょうか?オリゴ糖は、以下の食品に多く含まれています。
【オリゴ糖を含む食品】
・きな粉 7.0%
・ごぼう 3.6%
・たまねぎ 2.8%
・にんにく 1.0%
・豆腐 0.4%
・バナナ 0.3%
・ネギ 0.2%
・枝豆 0.1%
1日のオリゴ糖の摂取量を4gとして、オリゴ糖の含有量が多いきな粉を例にとって考えてみましょう。きな粉1gには、0.07gのオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖を4g摂取するには、4g (目標とするオリゴ糖量) ÷ 0.07g (きな粉1gあたりのオリゴ糖量) = 約57gのきな粉の摂取が必要です。
1日ぐらいは目標をクリアできても、毎日の摂取は難しいかもしれません。オリゴ糖食品は、手軽にオリゴ糖を摂取できる便利なアイテムです。例えば「毎朝爽快」は1日1本飲むだけで腸内のビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整えてくれます。上記の食品と組み合わせて、無理なく継続できるよう毎日の生活の中に取り入れてみましょう。
オリゴ糖は腸内環境を整え、お通じの悩みに役立つ食品です。この記事では、さまざまな種類の中から、あなたにぴったりのオリゴ糖を見つけるヒントを紹介しました。
腸内環境は、私たちの健康を左右する重要なポイントです。オリゴ糖を毎日の食事に取り入れることで、より健やかで快適な生活を送る手助けとなるでしょう。野菜や豆類などの食品だけで十分な量のオリゴ糖を摂るのは難しいため、オリゴ糖食品を取り入れながら、毎日の生活にオリゴ糖をプラスしてみましょう。