オリゴ糖にはどんな効果がある?知っておきたいオリゴ糖のチカラ

2024.12.2 (mon) 食べ物
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オリゴ糖は、近年注目されている健康成分です。
オリゴ糖を摂取すると腸内環境を整えられるだけではなく、ミネラルの吸収力アップなど、嬉しいメリットもあります。

この記事では、オリゴ糖の基礎知識からよくある質問まで、オリゴ糖について知っておきたい情報をまとめました。
オリゴ糖を毎日の生活に取り入れて、健康的なからだを目指しましょう。

オリゴ糖とは

オリゴ糖とは、小さな糖が2〜10個ほど結びついている糖です。自然界に存在するものや人工的に抽出されたものなど、さまざまな種類があります。オリゴ糖の種類によって甘みの強さやカロリーも違い、砂糖とは違った特徴を持っています。

オリゴ糖の種類

「オリゴ糖」と一口にいっても、その種類はさまざまです。今回は、代表的なオリゴ糖の種類や含まれている食品、特徴を分かりやすく紹介します。

種類 含まれている食品 特徴
フラクトオリゴ糖 アスパラガス・ごぼう・バナナ・
たまねぎ・にんにく
・虫歯になりにくい
大豆オリゴ糖 大豆・マメ科植物 ・甘みが強い
ガラクトオリゴ糖 牛乳・母乳 ・熱や酸に強い
・タンパク質やミネラルの吸収をサポートしてくれる
ラフィノース てんさい(ビート)・大豆・
とうもろこし・じゃがいも
・甘みは砂糖の20%程度
・熱や酸に強い
・低カロリー
イソマルトオリゴ糖 清酒・みりん・味噌・
しょう油・はちみつ
・熱や酸に強い
・カロリーがやや高め
・一部のみ難消化性
キチンオリゴ糖 カニやエビの殻 ・甘みは砂糖の20〜40%程度
キシロオリゴ糖 たけのこ・とうもろこし・
キノコ類
・熱や酸に強い
ラクチュロース 牛乳 ・ラクチュロースは、カルシウムやマグネシウムの
吸収をサポートしてくれる

オリゴ糖の多くは胃や小腸で消化・吸収されず大腸まで届き、腸内細菌のエサとなって腸内環境を整えます。オリゴ糖は多くの食品に含まれているため、自分の生活に取り入れやすいオリゴ糖を見つけてください。

オリゴ糖は砂糖とどう違う?

同じ甘味料である砂糖とは、それぞれ特徴が異なるため、何を基準に選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、オリゴ糖・砂糖の特徴をまとめてみました。

オリゴ糖 砂糖
甘み 砂糖の20〜80%程度
(オリゴ糖の種類により異なる)
甘みが強い
香り 無臭 無臭
特徴 ・大腸まで届いて善玉菌のエサとなる
・カロリーが低めのものもある
・肉や卵に含まれるタンパク質を柔らかくする
・食品を腐りにくくする
おすすめな方 ・腸内環境が気になる方
・カロリーを抑えたい方
・一般的な甘味料として使いたい方

オリゴ糖は砂糖よりも甘みが控えめで、あっさりとした味わいが特徴です。また、胃や小腸で消化されにくいオリゴ糖も多いため、大腸まで届き、腸内細菌のエサとなって腸内環境を整えてくれます。

オリゴ糖・砂糖は、それぞれ甘みや特徴が異なります。自分の生活に取り入れやすいものを選びましょう。

オリゴ糖の効果

普段何気なく摂取しているオリゴ糖には、どのような効果があるのか知っていますか?
オリゴ糖は、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整えてくれる効果も期待できます。

腸内環境を整え、お通じをスムーズにするに効果が期待できる

オリゴ糖は腸内環境を整えてくれるため、お通じをスムーズにする効果が期待できます。オリゴ糖は胃酸や消化酵素で分解されにくいため、大腸まで届きやすいのも特徴です。そのため、善玉菌のエサとなり、腸内環境を良好に保ってくれます。

オリゴ糖は善玉菌によって分解されて、腸内環境を整える短鎖脂肪酸に代謝されます。短鎖脂肪酸は、腸内細菌によって生成される脂肪酸です。主に酢酸・酪酸・プロピオン酸の3種類があり、腸のエネルギー源や腸内環境の改善に役立ちます。

効果的にオリゴ糖を摂取するには?

毎日の食事にオリゴ糖を取り入れてみたいけど、何から始めればいいか分からない方も多いと思います。食品の中にもオリゴ糖が含まれていますが、量が少なく効率的に摂取できません。オリゴ糖を含む食品や、おすすめの食べ方を紹介していきます。

オリゴ糖を含む食品

オリゴ糖は、以下のような食品の中に含まれています。

POINT

POINT

【オリゴ糖を含む食品】
・大豆
・たまねぎ
・ごぼう
・ねぎ
・にんにく
・アスパラガス
・バナナ

しかし、生鮮食品から十分な量のオリゴ糖を摂取するのは、なかなか難しいです。そこでおすすめなのが、オリゴ糖を配合したサプリメントや食品の活用です。シロップタイプや粉末タイプなどさまざまな形状で販売されており、飲み物に入れたり、ヨーグルトにかけたりするだけで、食品そのものよりも効率的にオリゴ糖を摂取できます。

また、オリゴ糖は熱に強い種類も多いため、料理に使いやすいのもメリットの一つです。

おすすめな食べ方

オリゴ糖は、飲み物や食べ物にかけて簡単に取り入れられ、砂糖に代わる調味料としても使用できます。オリゴ糖の食品素材は、大きく分けて粉末タイプと液体タイプがあります。砂糖の代わりに使用したり、冷たい飲み物の中に入れたりと、料理や食品に合わせて選択してください。

例えば、外出先でも使いたい場合は粉末タイプが良いでしょう。個包装になっているものは持ち運びやすく、長期保存もできます。冷たいものにはつぶつぶとした食感が残りやすいため、温かい飲み物に砂糖の代わりとして取り入れるのがおすすめです。

シロップタイプのオリゴ糖は食品と馴染みやすく、冷たいものにも温かいものにも幅広く活用できます。コーヒーや紅茶に混ぜたり、ヨーグルトやパンケーキにシロップ代わりに利用したり、手軽に取り入れられるでしょう。熱に弱いオリゴ糖もあるため、温かいものに加える際には、料理の仕上げに使うのがおすすめです。

オリゴ糖のよくある質問

オリゴ糖を摂りたいけど何を選べばいいのか分からない方や、一度に多く摂取してもいいのかなど、疑問に思っている方も多いかもしれません。ここでは、オリゴ糖に関するよくある質問をまとめました。

一度にたくさん食べても問題ない?

一度に大量のオリゴ糖を摂取すると、おなかがゆるくなってしまうことがあります。オリゴ糖食品の表示に従って、適切な摂取量を守ることが重要です。

例えば、1日の摂取量が8gとなっているオリゴ糖食品の場合、朝一度に8gを摂取するのではなく、朝3g・昼2g・夜3gのような複数回に分けて摂取してください。また、オリゴ糖は続けて摂取することが重要です。自分の生活に取り入れやすいオリゴ糖の種類や、おすすめの食べ方を探してみましょう。

価格の安いオリゴ糖食品と高いオリゴ糖食品の違いは?

オリゴ糖は、原料や抽出方法により価格が異なります。珍しい原料や特殊な製法で抽出されたオリゴ糖は、他のオリゴ糖よりも価格が高くなる傾向があります。

しかし、価格が高いからといって、オリゴ糖の効果が高いとは限りません。オリゴ糖食品を購入する前には、オリゴ糖の種類やオリゴ糖が何%含まれているか確認してから購入しましょう。

オリゴ糖の種類が違うと効果も違う?

オリゴ糖は種類によって甘みやカロリーが異なりますが、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果は変わりません。しかし、腸内環境は人によって大きく異なるため、同じオリゴ糖を摂取しても、その効果には個人差があります。

善玉菌の種類によってエサとなるオリゴ糖も異なるため、効果を実感できなければ他の種類のオリゴ糖へ変えてみるのもおすすめです。自分の生活の中に取り入れやすいオリゴ糖から試してみてください。

オリゴ糖で健康的な毎日を手に入れよう!

オリゴ糖は、善玉菌のエサとなり腸内環境を整え、健康なからだづくりをサポートする頼もしい味方です。食品からオリゴ糖を摂取しようとしても、なかなか十分な量を摂取することはできません。

そこで、オリゴ糖を意識的に摂り入れることで腸内環境を整え、お通じをスムーズにする効果が期待できます。毎日の食事にオリゴ糖をプラスして、健やかな毎日を送りましょう。