おならがよく出る、多い!その原因と対処法を紹介
「最近、おならがよく出る」「おならの回数が多い気がする」とお悩みの方はいませんか?
人と比べることがあまりないため、自分が正常なのか気になる方もいるでしょう。
おならが多いのは腸内環境が乱れている証拠というような説もありますが、なぜおならの回数が多くなるのでしょうか。
この記事では、おならがよく出る場合や回数が多い場合は何が原因なのか、またおならが多い場合の対処法も解説します。
おならが多いのが気になる!おならの正常な回数とは?
正常な1日のおならの回数は10回前後とされていますが、健康状態や食生活など、人によって大きく差があり、1日数回の方から数十回の方までいます。
平均よりおならの回数が多いから絶対に良くないというわけではなく、回数だけでは健康状態の判断は不可能です。合わせて他の症状や、おならの回数が増えた原因を辿ることが大切です。
おならが多い理由や原因を解説!
おならの回数には個人差がありますが、おならの回数が多い場合、どのような理由があるのでしょうか。
ここからは、おならが多い理由や原因を解説します。
早食いをしている
まず考えられる理由は、早食いです。
私たちは食事の際、食べ物と一緒に空気を飲み込んでいますが、体に吸収されなかった空気はゲップもしくはおならとして体の外へ排出されます。
忙しい日々を送る現代人は、早食いをする方が多い傾向にあります。
しかし早食いは消化不良の原因となるのはもちろん、飲み込む空気の量も増えてしまうため、おならが増える大きな原因となってしまうのです。
食物繊維を過剰に摂取している
次に考えられる理由は、食物繊維を多くとっているケースです。食物繊維はヒトの消化酵素では分解されにくく、腸内でガスが発生しやすくなる原因の一つとなります。
そもそも食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
不溶性食物繊維はお通じの容積を増やし腸を刺激することで、お通じをスムーズに出す働きがありますが、摂取量が多いとかえってお通じが悪くなり、おならが増える場合があります。
腸活に良いと言われる食物繊維ですが、適度な量の摂取を心がけることが大切です。
高脂質なものや動物性たんぱく質を多く摂取することが多い
動物性食品 を過剰に摂取しすぎると悪玉菌を増やしてしまうため、動物性たんぱく質を多く摂取している方は、おならの匂いが臭くなる傾向にあると考えられるでしょう。
また、高脂質なものや動物性たんぱく質を多く 摂取する方は、消化までに時間がかかるため、腸内でのガスの発生やバクテリアの発酵が起きやすくなります。
そのため、おならの回数が増えたり匂いが臭くなったりすると言われています。
慢性的に運動不足である
普段から運動する習慣がない方やデスクワークの方など、慢性的な運動不足の方は、胃腸の働きが弱っておりガスが溜まりやすい状態となっています。
そのためおならの回数が多い傾向にあります。
精神的なストレスがある
精神的なストレスは、自律神経のバランスを乱して副交感神経がうまく働かなくなる原因となります。
その結果、胃腸の働きが低下して消化が滞り、ガスを発生させやすくなってしまうのです。
また、ストレスから食事内容が肉類やファーストフードなどの偏ったものになりやすく、一気に早食いしてしまう可能性があることも、おならが増える原因と考えられています。
おならの回数が多いのが気になる方へ!対処法を紹介
おならを止めることはできませんが、おならをなるべく気にしないようにして生活を送る対処法はあります。
ここからは、それぞれ対処法を解説します。
食事をゆっくり食べる
早食いは、空気を飲み込んでガスを溜め込みやすくなるだけでなく、消化不良の原因にもなります。
どちらも防ぐためには食事をゆっくり食べることが大切です。
ゆっくりよく噛んで食事をすることで、唾液の分泌量が増えて食事中に不要な空気を飲み込むことが減ります。
時間がないからと早食いをしてしまう方もいるかもしれませんが、できるだけよく噛んで食事をしましょう。
ウォーキングやストレッチなど軽く体を動かす
おならを減らすためには、軽い運動をするのも良いでしょう。
体を軽く動かすことで腸の活動を自然に戻していけるため、習慣として毎日続けていくことが大切です。
運動習慣のない方は、まずはウォーキングやストレッチなどから始めてみると良いでしょう。
自宅で簡単に取り入れられるエクササイズが知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
腸内環境を改善する
腸内環境が悪くなると、お通じが出なくなり、その結果おならが増えることがあります。
腸内環境の改善のために、水分やバランスの良い食事の摂取を心がけましょう。
もしおならの匂いも気になるという方は、乳酸菌やビフィズス菌などの摂取をして腸内細菌のバランスを整えると良いでしょう。
腸の中にはさまざまな菌があり、人によって腸内細菌のバランスは異なります。
自分に合った菌を摂取することで腸内環境が改善されて、お通じのお悩み改善が期待できます。
自分に合った菌を見つけるまでは、同じ菌が含まれた食材を2週間程度とり続けて、お通じやおならの悩みが改善されるかどうか、試してみるのも良いでしょう。
おならの匂いが気になるという方は下記の記事もご覧ください。
ストレス発散を心がける
仕事や人間関係、睡眠不足など、日常で起こるさまざまな出来事や状況から、ストレスを感じてしまいますが、上手にストレスと付き合っていくのも大切です。
ストレスは、おならだけでなく他の不調にもつながる原因であるため、なるべく日常的に抱えているストレスを発散するように心がけましょう。
定期的にストレス発散をするためにも、自分に合ったストレス発散方法を見つけることが大切です。
腸マッサージをする
セルフケアでお腹まわりを両手で揉み、腸の動きを活性化させる「腸もみ」も、結果的におならの回数を抑える効果が期待できます。
腸のマッサージをすることで、腸の動きを促してお通じの改善や、ガス溜まりの解消につながるでしょう。
腸もみは、適切な力加減や順番で行うのが大切です。
詳しくは▶ 「腸もみ」でぽっこりお腹にさようなら?自宅でできるセルフ腸マッサージの記事をご覧ください。
対処法を実践してもおならの回数が多い場合はどうすれば良い?
ここまでさまざまな対処法をご紹介しましたが、前述の対処法を実践してもなお、おならの回数が気になる場合は、医療機関を受診して相談してみても良いでしょう。
飲んでいる薬の副作用や消化器官に何らかの異常がある可能性も考えられます。
医師の指示のもと早めに適切な検査をすることが大切です。
おならを我慢するとどうなる?
おならの回数が多く気になっているため、我慢してしまうという方もなかにはいるでしょう。
しかし、我慢したおならは腸内に溜まってお腹を圧迫し、痛みやお通じのさらなる不調へとつながってしまう可能性があります。
また排出されなかったガスが体内を巡り、皮膚や口などから排出されて体臭や口臭の原因となる場合もあるため、あまり我慢するのは得策ではありません。
おならに悩んでいる方は、生活習慣を見直そう!
おならの回数は個人差が大きく、体調や食事など日によって回数も変化します。
おならが多い気がすると悩んだ際には、ここで紹介した対処法を試してみてはいかがでしょうか。
まずは生活習慣から見直すことで、おならの回数が減るかもしれません。
対処法を試してから効果がみられるまで、時間がかかることもありますが、改善しない場合や、徐々に悪化する場合はがまんせずに早めに医療機関へ相談するようにしましょう。
この記事の参考資料
自律神経と消化器症状|第 73 回日本自律神経学会総会 / シンポジウム 7 / 自律神経学からみた機能性消化管疾患