「腸に届いて、脳に働く?」今、専門家から注目を集める「脳腸相関」。森永乳業は、半世紀にわたるビフィズス菌研究の新たな成果として、ビフィズス菌が大腸を通して脳に働き、記憶力の維持をサポートすることを解明しました。この機能性や商品について、お客様からよくいただく疑問にお答えしていきます。
―― 「記憶力の低下はいつごろから対策を始めればよいでしょうか。いつから始めたらいいのか分からず、きっかけをつかめずにいた」というお客様がおられます。
渕本 記憶力を含む認知機能の低下は40~50歳代から始まり、ゆっくり進むといわれます。実際に自覚するのは60~70歳代だとしても、専門家は「40歳代からケアしていきましょう」と早めの対策を勧めています。
―― 一方で「腸活」がブームになり、お客様の健康への関心も高くなっています。
尾田 コロナ禍で健康意識が一気に高まりました。マスクなしで外出できるようになってからも、運動や食事に気をつかう方が増えています。病気になる前から健康に気をつかう予防の意識が皆さんの中で高まったからではないでしょうか。
研究面では、腸内細菌と健康の関係性の解明が進み、全身の様々な箇所で良い働きをすることがわかってきました。腸内細菌の中でも良い働きをする「善玉菌」の代表格が「ビフィズス菌」です。これら腸内細菌が脳の働きに影響する「脳腸相関」という考え方への関心も高まっています。
渕本 森永乳業は、半世紀にわたりビフィズス菌研究を続けており、その中で集められた数千株の「菌株ライブラリー」を保有しています。社会の高齢化で認知機能対策が注目される中、ビフィズス菌と脳の関係をさぐり、ビフィズス菌MCC1274という特別なビフィズス菌が認知機能を維持する働きを持つことを発見しました。
尾田 単一の生きたビフィズス菌で認知機能を維持する働きがあることが報告されたのは、世界初です。
―― 「記憶対策」という商品名はどのようにして決まったのですか。
渕本 高齢の方はもちろん、まだ若い方も「最近、記憶がちょっと心配だな」ということはあると思います。そうした方々にも「自分ごと」としてとらえていただける名前として選ばれました。
尾田 難しい言葉や、ひねった言葉をつける方法もあるかもしれません。しかし、それではお客様に、いわば考えて解釈してもらわないといけない。その点、「記憶対策」はストレートなネーミングだと思います。
―― 「ヨーグルト売り場には商品がたくさんあり、どれを選んだらよいのか分からない」という声も多く寄せられています。
渕本 パッケージを見ていただくと、配合されている菌や機能が書かれています。まずは売り場で手に取ってもらえたらと思います。
「記憶対策ヨーグルト」のパッケージでは、「ビフィズス菌MCC1274」と「記憶対策」の文字を強調し、一目で機能性が分かるように工夫しています。新聞やテレビをはじめ、色々なところでビフィズス菌MCC1274をとりあげていただいたこともあり、研究に裏打ちされた商品であることを印象的にみせるよう「MCC1274」という菌名を前に出していくことにしました。売り場でこれらを見て購入したという、うれしいお声もいただいています。
―― 「いつ摂るのがよいのか?」という質問も寄せられています。
渕本 ビフィズス菌をしっかりと大腸まで届けてよい働きをしてもらうために、胃酸の影響が大きい空腹時は避けるのが望ましいと考えています。おすすめは食後ですね。
―― 朝昼夜と一日3食ありますが、おすすめのタイミングはありますか。また、どんな食品と組み合わせると、より効果を発揮するのでしょうか。
渕本 日本人は比較的、朝食にパンを召し上がる方が多い傾向があるので、ヨーグルトは朝というイメージもあります。しかし、どの食事の食後でもよいと思います。それぞれの生活習慣に合わせて召し上がってください。
また、ビフィズス菌は水溶性食物繊維やオリゴ糖をエサにしています。これらを豊富に含むキウイやバナナ、ごぼうといった食品と組み合わせると、腸内で働くビフィズス菌が増え全身の健康に良い働きをする酢酸をより多く産生することができるので、そうしたことも意識していただければと思います。
―― ほかには、記憶対策としてどんな方法がありますか。
渕本 森永乳業のホームぺージに普段からできる記憶対策を掲載しています。「食事」「運動」「コミュニケーション・睡眠」といった生活習慣の改善をはじめ、色々な方法があります。それらを実践する中で、「記憶対策ヨーグルト」「記憶対策サプリ」をとりいれてみてはいかがでしょう。