研究者インタビュー

佐瀬 睦子

佐瀬 睦子

フードソリューション
研究所
アプリケーション研究室

食を通じて、人々の心を豊かにしたい。
そんな想いから、乳の価値を追求する
森永乳業の研究所へ

子供のころからお菓子作りや料理が好きで食に携わる仕事をしたいなと思っていました。大学の進路選択時にもその思いは変わらず、食を通じて、人々の心が豊かになれる、笑顔になる商品開発に携わりたいと考え、研究者の道を選びました。

学生時代は農芸化学科を専攻し、農芸化学の基礎となる有機化学、生化学、分子生物学、微生物学などの基本を幅広く学び、その後は感性工学研究室で食品物性に関する研究に取り組みました。

研究を続けるなか、森永乳業に興味を持ったのは、「乳」という素材を最大限に活用し、乳幼児から高齢者の方々まで幅広い世代に向けた商品の研究と開発を行っている、という点でした。乳の価値を「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から、多角的に追及する姿勢にとても共感しました。

食の時間をより楽しく、元気に。
毎日の暮らしと健康を支えるレシピ開発を

私が所属する研究室では当社商品を使ったレシピ開発・提案を行っています。私は家庭用商品の担当として、商品パッケージや販売促進用リーフレットに掲載するレシピの開発をしています。また、開発したレシピは企業サイトなどでも紹介しています。

佐瀬 睦子

レシピを開発するときは、単に「おいしい」だけではない、商品の栄養面での特徴をしっかりと活かした、健康的なレシピになるよう心がけています。また、お客さまが当社商品を実際に使っていただくことで、食の時間をより楽しく、元気に過ごしていただけることが大切だと思います。だからこそ、レシピはわかりやすく、間違えることのない表現で伝えることが重要です。文章だけでは伝えづらい工程では写真や動画を掲載することで、お料理初心者の方にも「作ってみたいな」と思っていただけるよう、工夫を重ねています。

また実際にレシピ開発をする中で、物性測定や味覚センサーのような機器を使用して定量的に分析を行い、調理中のなぜ?を解明し、商品の価値をより高められるようさまざまな角度から取り組んでいます。その結果を商品開発部門と共有することで、商品の改良や、新商品の開発に繋がることも多々あります。

佐瀬 睦子
味覚センサー:人の舌をモデル化しており、基本的な味覚(旨味、苦味、塩味、酸味、甘味、渋味)を数値化します。

これからの時代は、限りある食材や食品を無駄なく使っていくことが、世界共通の課題となってきます。SDGsのテーマでもありますよね。当社でもレシピを通じての家庭での食品ロス対策などを提案していくことはもちろん、工場での製造工程で生じる副産物を削減したり有効活用していくなど、全社的に取り組むことがより重要になってくるのではないでしょうか。環境負担の軽減や、生産性の向上まで含めて、私たちの取り組むべき課題はたくさんあると感じています。

森永乳業の商品と共に成長してきた子供たち。
育児経験も活かした、楽しいレシピ作りを続けたい

私自身、2人の子を持つ母親でもあります。子供たちは生まれてすぐから《はぐくみ》《チルミル》といった育児用ミルクにお世話になり、1歳の誕生日には《ギリシャヨーグルト パルテノ》で作ったケーキでお祝いしました。最近では娘や息子と一緒に《クラフト フレッシュモッツァレラ》を使ってピザを作ったりしています。生まれてからずっと、森永乳業の商品と一緒に育ってきていますね。そんな私自身の日常からも、当社が人生の豊かさと大きく関わりのある会社であることを実感しています。

ケーキ ピザ

自分自身の経験も活かしながら、お客さまのニーズに応え、よろこんで味わっていただけるようなレシピを、これからも開発していきます。
最近では当社企業サイトの他にも、当社の公式TwitterやLINEなど使ってレシピ情報を発信していますので、気軽に使っていただけたらいいなと思います。

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