食品安全・品質を支えるもの

「食品安全・品質」管理※1、2の仕組み

安全で高品質な商品をお届けするために、グローバルな食品安全規格FSSC22000※3をベースとして、品質を重視した総合的な
「食品安全・品質」管理の仕組みを構築し、運用しています。

  • ※1食品安全(Food Safety)管理とは、「ヒトの健康に影響を及ぼす可能性のある要因」を食品から排除する管理のこと。「安全」とは、予期された方法や意図された方法で作ったり食べたりした場合に、その食品が食べた人に害を与えないという保証をいう。
  • ※2食品品質(Food Quality)管理とは、お客さま満足につながる高品質な商品(食品)価値の管理のこと。「品質」とは、製商品が規格に適合し、お客さま満足につながる特性をいう。
  • ※3FSSC22000とは、Food Safety System Certification 22000 の略で、グローバルな消費財流通業界ネットワークCGFの活動の1つである「食品安全」に取り組むGFSI(Global Food Safety Initiative)によって承認された食品安全のための国際標準規格の1つです。近年、世界のみならず日本国内での認証数も増えています。森永乳業グループ国内全23の食品生産拠点で認証取得しています。

「食品安全・品質」管理の仕組み

「食品安全・品質」管理の仕組み

食品安全と品質のチェック

食品安全と品質を維持・向上するために、FSSC22000の要求事項と森永乳業の品質ルールが順守されていることを異なった監査の視点で厳しくチェックしています。

  1. 外部機関による定期審査・更新審査
  2. 工場内部監査員による内部監査
  3. 品質保証部による監査

安心を支える社内教育プログラム

森永乳業では、「品質」を作り上げるのは「人=社員」であるとの考えから、さまざまな機会を設けて社員教育を行っています。
お客さまに安全で安心な商品をお届けするためには、社員一人ひとりの品質管理に対する意識の向上と、品質を維持する技術・技能の向上が必要です。そこで、社員が品質に対してより高い意識を持つために、製造を担当する部門の研修では必ず品質管理を取り上げ、さらに、専門家の育成のための研修を行っています。
また、製造に直接携わらないあらゆる部門の社員に対しては、品質を守ることの重要性や当社の品質の維持向上のための取り組みなどを理解する研修も行っています。

[ 生産部門における階層別の集合研修 ]

生産部門の各階層に必要な技術や知識を習得するため、本社、工場、研究所などの技術系社員を対象として、それぞれの目的を明確にした段階的な研修体系を構成しています。
下図のような集合研修のほかにも、工場ごとに教育プログラムを実施し、社員一人ひとりの品質管理に必要な技能の向上を図っています。

集合研修スケジュール

[ 品質管理の専門家の育成 ]

品質管理に関する専門家の育成も、製造技術者の育成と並行して行っています。

(1)計量管理実務研修:商品を製造する際、原料を正確に計量すること、商品に表示されている内容量と実際の商品の内容量が合っていることは、品質を担保する上で重要です。そのために、計量法、計量器の原理および校正の実務などを学びます。

(2)「食品安全・品質」管理のスペシャリスト育成研修:品質管理室は、工場における工程・作業の質や製造の出来栄えを、検査により確認・検証しています。工場の品質管理室員やその責任者に求められる知識や能力の向上と品質管理体制の強化を目的として、集合・グループ研修を実施しています。

(3)微生物検査実務者研修:食品衛生の観点から、食品を汚染する微生物の管理は重要な課題です。微生物の性質や、検査の意味、技術を学ぶことで、微生物管理に関する専門家を育成しています。

Topic製造技術者の育成のために「森永ミルク大学」

森永ミルク大学は、「技術・技能の伝承」「品質技術の維持向上」を目的とする生産部門の社内教育機関として、さまざまな従業員教育を行っています。

入社1年目から3年目までの技術系の従業員全員を対象に、安全対策や乳業技術の基礎知識習得を目的として、「1年目研修」「2年目研修」「3年目研修」を実施しています。

その後は選抜型として「ステップアップ研修(製品カテゴリ―別研修)」、「ジャンプアップ研修(職場責任者の育成)」「アドバンスト研修(全体最適で変革をリードできる管理職の育成)」「マイスター研修(技術レベルと技能レベル向上)」を実施し、若手技術者育成の一助となっています。

また各種要素技術について職場での講師育成のための「要素教育研修」を行っています。

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