LESSON 5
ビフィズス菌は、可能性あふれる未知の菌!?
健康にさまざまな効果をもたらしてくれるビフィズス菌。
私たちの将来の元気にも、その働きが大きな鍵となります。
ビフィズス菌とうまく付き合って、いっしょに笑顔の未来をつくっていきましょう!
ビフィズス菌は、健康の“体幹”!
- 人生100年時代。いつまでも元気に過ごしたいですが、僕たちの将来にもビフィズス菌は役立ってくれますか?
- ビフィズス菌を摂ることは、健康の体幹を鍛えるようなもの。健康リスクの軽減やいざという時の思わぬアシストが期待できます。
ビフィズス菌が、
認知機能にも......!?
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年齢を重ねていくと、生活習慣病をはじめ健康にまつわる心配事が増えてきますよね。レッスン2でお話したとおり、最近の研究では、さまざまな健康リスクとビフィズス菌を含めた腸内環境との因果関係が次々と報告されていますので、ビフィズス菌トレをはじめとする腸活を行うことが健康につながると考えられます。
私たち森永乳業もさまざまな健康課題の解決に取り組んでおり、特別なビフィズス菌を摂取いただくことで、軽度認知障害の疑いがある方の認知機能が改善することを発見しています。
これからも、健康に役立つビフィズス菌が見つかるかもしれません。でも、心得ていただきたいのはあくまで“未病の段階”でのビフィズス菌摂取が大切だということ。腸内環境を良く保つ生活をしていてこそ、不調を未然に防ぐ体質をつくり上げることができるのです。そういう意味では体幹トレーニングと似ているかもしれません。毎日、地道にトレーニングを続けて身体の土台をしっかりと作ることで、筋肉の発達が促されたり、基礎体力の向上を感じられたり、結果的にケガをしにくくなったり。トレーニングを継続した結果として、はじめて鍛えた意義を実感するものですよね? ビフィズス菌トレもまったく同じ。毎日ビフィズス菌を摂取することで、腸内環境が良好に保たれ、身体に備わっている本来の大腸の機能が引き出されていくというわけです。まさに、継続は力なり、ですね。
日本人はビフィズス菌を家族でシェアしてる?
- たとえば僕が腸内環境の改善に努めると、次の世代である子ども達にも何か変化があるでしょうか?
- 実は親から子へ腸内細菌は継承されます。腸内細菌の改善に努めることは、未来世代に健康のパスを出していることでもあるんですよ。
日本人が、家族間で同じ
腸内細菌をもちやすい
そのヒミツは......?
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赤ちゃんに多いビフィズス菌は、主に産道を通るときに母親から受け継がれる「母子伝播」によるものだと考えられています。ところが、調べてみたところ、私と全く同じビフィズス菌をわが娘がもっていることに気がついたんです。研究を進めてみると、私と娘だけではなく、多くの家族で父子や夫婦でも全く同じビフィズス菌をもつことがわかりました。自分が娘に菌を伝播させた場所はどこだろう? 考え抜いてたどり着いた結果が「一緒にお風呂にはいる」という日本人の習慣でした。実際に入浴後のお湯からは家族で共有している生きたビフィズス菌が発見されましたし、その他の腸内細菌も一部は家族で共有していること、お子さんが小さく一緒に浴槽につかる家族ほど共有される菌が多いこともわかりました。中には親子三世代家族がみんな同じビフィズス菌を持っているケースも。家族で受け継がれているのはヒトのDNAだけではないのかもしれませんね。せっかくなら良い細菌を受け継ぎたくありませんか?腸内環境は毎日の食生活にも大きく影響されますし、生活を共にする家族はある意味で一つのチームとも言えます。ビフィズス菌トレをおこなうことは、自分一人だけじゃなく、家族みんなのためにもなる可能性が大きいんですよ。
ビフィズス菌は、まだまだ未知の菌!?
- ビフィズス菌は本当に多岐にわたって僕たちの健康をサポートしてくれているんですね。ヒトとビフィズス菌はベストパートナーだとあらためて確信しました。
- ビフィズス菌研究はまだまだ道半ばです。あっと驚く発見があるかもしれませんので、ビフィズス菌の未来にぜひ注目し続けてくださいね。
未来を変えるビフィズス菌トレ。
そのコツは......?
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ビフィズス菌発見から100年以上。研究が進むたびに新たな発見があり、ビフィズス菌の健康に果たす役割の大きさが見直されていますが、未だ全貌解明への道のりは遠いと感じています。これからも、驚くようなビフィズス菌のチカラが見つかる可能性は高いので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
ビフィズス菌トレは毎日の継続がなんといっても肝です。合言葉は「バランスの摂れた食事+食後にビフィズス菌」。空腹時は胃内の酸性度が高く、ビフィズス菌が死にやすくなってしまうので、摂取のタイミングは食後をお勧めしています。腸内環境を意識しながら過ごすことは、きっとみなさんの未来を切り開くことになります。ぜひ取り組んでみてください。
もちろん、ビフィズス菌以上に活躍してくれる菌だって今後見つかるかもしれません。私たちも、腸内細菌の未知の可能性をしっかり追い続けながら、みなさんの健康をアシストできるよう研究を続けていきたいと思います。