燃料と電力の節減 | |||
エネルギー総使用量は製造量の増加とデザート製品など高エネルギー負荷製品の増加に伴って、少しずつ増加しています。燃料原単位は1999年度は62.6l/tと1976年度の84.5l/tに対し、約27%改善しています。 電力の原油換算原単位は43±5l/t程度で推移しています。 エネルギー使用量は可能な限り計測し、生産機器を整備し、生産稼働率を高くする事を基本とし、空運転をなくすなど合理的な使用に努め、継続的な改善を行っていきます。 | |||
直系工場の原油換算エネルギー総使用量とエネルギー原単位(燃料と電力の原油換算量l/製造量t) 1975年度~1999年度の推移 |
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主な省エネルギー対策 | |||
◆ | ガスタービンコージェネレーションシステム(CGS) ガスタービンコージェネレーションシステムを中京工場、東京多摩工場へも導入しました。 全工場平均の自家発電比率は約25%に達するとともに、CGSの年間平均総合効率は約78%と高効率を達成しています。 |
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◆ | 高効率型ボイラーの採用 中規模の5工場で、炉筒円環ボイラーから熱効率の高い小型貫流ボイラーの多缶設置に変更してきました。今後もこれを進めていきます。ボイラーにはエコノマイザーを設置しています。 |
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◆ | アンモニア吸収式冷凍機と冷熱設備 東京多摩工場ではCGSの廃熱ボイラーによる余剰蒸気を利用するアンモニア吸収式冷凍機を導入して電気エネルギーを節約しています。 当社は製品などの冷却用冷熱源として氷蓄熱槽(アイスバンク)を採用し、昼間冷却電力負荷の低減と、電力負荷平準化に寄与しています。全工場の蓄氷能力は約455t、冷凍機能力換算で約6000kwに相当する昼間電力を低減しています。 |
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◆ | 焼却炉の廃熱回収 近畿工場、東京多摩工場では十分なダイオキシン対策をした流動床式焼却炉の排ガス急冷部に廃熱回収ボイラーを組み込み、可燃廃棄物の燃焼エネルギーを回収(サーマルリサイクル)しています。廃熱ボイラーで発生したスチームは製造設備の熱源として用いられています。 |
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◆ | 電力の削減 製造工場では、受電力率改善、インバーター制御の多用、照明の照度基準設定による省エネ、オフィスでは冷暖房温度の管理、パソコン、プリンター、コピー機などの節電モードによる省エネを実施しています。 |
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◆ | 高効率機器の使用 牛乳殺菌機、濃縮機、乾燥機など、製造工場で最もエネルギー使用量の多い設備機器について、高熱回収率設計と機器の選定を行っています。 |
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