予測困難な時代だからこそ、
さまざまな挑戦を通じて、
サステナビリティ経営の実現を追求します

森永乳業グループは、2022年度より本格的にサステナビリティ経営の実現を目指し、「サステナビリティ中長期計画2030」に取り組んでいます。
私たちを取り巻く社会・環境は、予測もしなかった出来事が起こっており不確実性が増しています。こうした時代には、事業を取り巻くリスクを見極めることに困難が伴っていますが、的確にリスクを判断できればそれをチャンスに転じることもできるはずです。
例えば、グローバルな課題である世界人口の増加や高齢化は森永乳業グループにとっては新たな市場創造の可能性を秘めています。これまで日本で培ってきたノウハウを活かし、各国・地域の課題にフィットする高品質・高付加価値な商品・サービスを提供できれば、目標として掲げる「3億人の健康に貢献する」ことにまた一歩近づくと思います。お客さまの健康と森永乳業グループの成長を両立させるべく、これからも取り組みを進めていきます。

一方で、森永乳業グループの力だけでは解決が難しい課題も多くあります。
日本の酪農経営を取り巻く厳しさは認識しているところですが、単独の企業の努力だけで変革をもたらすことは難しく、業界団体を通じたアプローチやサプライチェーン全体での取り組みなど社外とのさらなる連携が不可欠になると考えています。
環境面では、酪農におけるGHG排出量削減を目指した、ふん尿処理システム「MO-ラグーンfor Dairy」の実証実験や、紅茶飲料を製造する際に出る紅茶粕を飼料に混合し与えることで乳牛のゲップ中のメタンを削減する研究など、様々な取り組みを行っており今後の実用化に向けて活動を進めていきます。

そして、企業としてこのような挑戦を続けるためには、企業価値向上の最も重要な源泉である社員、すなわち「人財」の活躍と成長をいかに高めていけるかが大きなカギとなります。多様性のある組織や社員が活き活きと働ける企業風土を築くために、施策や制度を充実させることはもちろん、エンゲージメント向上にむけた取り組みを通じて社員が働きがいを感じることのできる企業を目指します。

これからも私たちはサステナビリティ経営の実現に向けてたゆまぬ挑戦を続けます。皆さまには変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年7月

代表取締役社長
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