Policies

方針・宣言

各種ポリシーとマテリアリティの関係

森永乳業グループでは「サステナビリティ中長期計画2030」におけるマテリアリティ(重要取組課題)に基づき、ポリシーの整備を進めています。各ポリシーの位置づけを示すとともに、実効性を高めることで、マテリアリティの解決を図り、サステナビリティ経営の実現を目指します。

2024年度より、ポリシーの実効性向上のために「実効性評価」を行っています。
各ポリシーの管轄部門にて年に1度、チェックシートを用いて、ポリシーの内容が実行されているかを確認しています。

方針類体系図

森永乳業グループ マーケティングコミュニケーションポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、「健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを経営理念としています。「かがやく“笑顔”のために」というコーポレートスローガンには、おいしさと健康の両面でお客さまを笑顔にする、という私たちの想いが込められており、創業以来「乳で培った技術」によって私たちならではの価値を追求しています。生活に身近な商品・サービスを通じて、お客さまのウェルビーイングに貢献することで、笑顔あふれる豊かな社会の実現を目指します。これらのことを実現するために、森永乳業グループは、マーケティングコミュニケーションにおいて私たちが守るべきことを定めます。赤ちゃんからシニアまで、幅広いお客さまの「かがやく“笑顔”のために」私たちの事業活動を推進し、社会に価値を提供していくため、責任のあるマーケティングコミュニケーションを実践します。

<基本方針>

森永乳業グループは、世界標準である国際商業会議所(ICC)策定の飲料、食品におけるマーケティングコミュニケーションの枠組みである「ICC Framework for Responsible Food and Beverage Marketing Communications」をふまえたポリシーを、すべてのメディアに対するマーケティングコミュニケーションに適用し、責任あるマーケティングコミュニケーションを行います。特に子どもに対してはより一層の配慮をもって、責任ある活動を行い、以下の項目を徹底します。なお、一般的に「子ども」とは12歳以下のことを指しますが、これは法令・規則・常識等により、各国で異なります。

  1. 私たちの商品、サービスにおいて適切な情報をお客さまに提示します。過度に消費をあおることや、誤解を招く表現のないようにいたします。お客さまに健康、幸せを実感いただくために適切な情報の表示、表現に努めます。
  2. 森永乳業グループの活動、商品、サービスは、各国の法令を遵守した上で、科学的根拠のある情報を発信し、お客さまから見て分かりやすい表示、表現を心がけます。
  3. 私たちが活動する国や地域において、人種、性別、年齢、 宗教、言語、国籍、性的指向、性自認、障がいの有無等の違いに関係なくお客さまを配慮する気持ちを持ち、差別的、排他的な表現を用いません。
  4. 私たちが活動する国や地域において、商品、サービスの安全に関する法令、規制、適正な品質基準を遵守します。私たちは商品・サービスを通じてお客さまに「おいしさ・楽しさ」と「健康」の提供を目指しており、お客さまに安心して召し上がっていただくために安全を追求します。
  5. 他社の商品、サービスについて事実と異なる批判をお客さま、取引先に伝え、他社の信用を傷つけるような行為はしません。
  6. ユニセフ、国連グローバル・コンパクト、セーブ・ザ・チルドレンが策定した「子どもの権利とビジネス原則」を尊重し、事業活動を推進しています。そのため、子どもに対して、不適切な表現で過度な推奨を行い、購買をあおるようなことや、子どもが保護者にねだるような表現をしないよう努めます。
  7. 子どもに対してのマーケティングコミュニケーションにおいて、子どもの保護者を尊重し、権威を傷つけることがないよう努めます。さらに、当社グループが取り扱う乳児用調製乳およびフォローアップミルクのコミュニケーションについても、別途定める「母乳代替品(BMS)マーケティングポリシー」に基づき、「母乳代替品(BMS: Breast-MilkSubstitutes)のマーケティングに関する国際規準(WHOコード)」を尊重し、事業を展開する国・地域で適用される法令に則り、適切な表示、表現、コミュニケーションを努めます。
  8. これらのことを実践し続けるために、役員、社員に対して研修の実施、啓発資料の配布等を通じて、社内教育を徹底します。

制定:2023年2月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ 母乳代替品(BMS)マーケティングポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、当社グループが取り扱う乳児用調製乳およびフォローアップミルク(以下、総称して「対象製品」という)のマーケティングにあたり、「母乳代替品(BMS: Breast-Milk Substitutes)のマーケティングに関する国際規準(WHOコード)」を尊重し、事業を展開する国・地域で適用される法令に則り、このマーケティングポリシー(以下「本ポリシー」という。)に基づいて、従業員、代理店を適切に指導し、本ポリシーに基づいて行動します。

<基本方針>

  1. 基本方針
  2. 1)母乳育児は、最良かつ最適な栄養源を提供し、乳幼児の成長と発達に重要な役割を果たすこと、それにより乳幼児の免疫システムを構築するだけでなく、母親と乳幼児との間の強い絆を育むことを認識し、「生後6カ月間は母乳で育て、その後は安全で適切な補完食品を導入する」というWHOの勧告を支持します。

    2)乳幼児に安全かつ適切な栄養を供給するため、WHOコードの重要性を認識し、母乳育児の保護と促進に努め、適切な情報に基づき、マーケティング活動を推進します。

  3. 本ポリシーの適用範囲
    本ポリシーは、当社グループが事業を展開しているすべての国において、対象製品のマーケティングおよび販売に関与する当社グループの全従業員に適用されます。
  4. 行動指針
  5. 1)政府および保健・栄養専門機関が定める、客観的で整合性のある情報と科学に基づく政策、規則、基準を支援します。

    2)不特定多数に向けた対象製品の広告宣伝または販促活動をしません。

    3)高リスク国※1では、生後0カ月から12カ月までの乳児向け対象製品の宣伝または販売促進をしません。

    4)事業展開国の法令で許可されている場合には、第三者と本ポリシーの認識共有を図り、当該事業展開国の法令を遵守して広告および販促活動を実施します。

    5)医療従事者に提供する対象製品に関する情報は、客観的および科学的な情報に限定し、対象製品による人工哺乳の方が母乳育児よりも優れている、もしくは母乳育児と同等であるということを示し、またはその心証を与える情報を含みません。

    6)対象製品のパッケージ表示について、その安全かつ適切な使用に関して必要なすべての情報を提供し、母乳育児を妨げることがないようにします。

    7) 対象製品のパッケージ表示の記載について、明確で目立つようにし、読みやすく理解しやすい表現の下で、母乳育児の優位性を謳い、適切な調乳方法に関する指示および不適切な調乳による健康被害に対する警告等を含めるものとします。また、容器または対象製品パッケージ表示には乳児の写真を用いず、対象製品の利用を理想化する絵や表現を用いません。

    8)対象製品の品質が乳幼児の健康を守るために欠かせない要素であることを認識し、厳格な衛生管理と品質管理の手順に従い、事業を展開する国・地域で認められた基準に則って対象製品を製造します。

    9)対象製品を販売その他の方法で流通させる際には、適用される品質および衛生に関する基準および現地の法令を遵守します。

    ※1 高リスク国のリストは下記サイトの別表Aに掲載
    https://research.ftserussell.com/products/d
    ownloads/F4G_BMS_Criteria.pdf

制定:2021年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ 品質ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを目指す企業として、安全で安心な商品・サービスを提供し、持続可能な社会に貢献します。

<基本方針>

  1. 法令・基準を遵守し、お客さまに信頼いただける商品・サービスを提供します。
  2. フードサプライチェーン(商品開発・資材調達・製造・物流・販売)の各過程で品質の継続的改善を行い、安全で安心な商品・サービスを提供します。
  3. 国際標準の食品安全マネジメントシステムを運用し、より良い品質を追究します。
  4. お客さまの声に真摯に耳を傾け、お客さま満足につながる商品・サービスを提供します。
  5. 一人ひとりが品質保証の担い手として食品安全と品質の文化醸成に努め、すべての人の「健康」と「幸せ」に貢献します。

制定:2017年 9月
改定:2022年10月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ 環境ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを目指す企業として、気候変動をはじめとする環境課題の緩和と適応によって、持続可能な社会づくりに貢献します。

<基本方針>
  1. 活動、製品及びサービスなど、ライフサイクル全体を通した気候変動をはじめとする環境課題の緩和と適応について目標を設定し、活動を行います。また、目標の定期的な見直しなどにより環境マネジメントシステムの継続的改善を行います。
  2. 環境法令や環境に関するコミットメントの遵守を適切に管理します。
  3. 事業活動が環境に与える影響を評価し、その低減を目指します。また、環境が当社の事業活動に与える影響を低減するため、影響評価を実施し、対応します。
  4. 環境管理重点課題として、次の事項に取組みます。
  5. (1)気候変動対策を進め、温室効果ガスの排出抑制を推進し、脱炭素社会の実現に貢献します。

    (2)限りある資源の有効活用のため、資源効率・エネルギー効率に配慮した事業活動、水資源の保全、生物多様性への貢献、商品の環境配慮型設計、3R(削減、再使用、再生利用)、及び廃棄物の適正処理を推進します。

    (3)製品開発を含めた環境に関連する新技術開発を推進します。

    (4)環境に関する正しい情報を発信し、社会的信頼の向上に努めます。

    (5)社会と地域との共生に努めます。

  6. このポリシーは、全ての従業員に周知し、社外にも公表します。

制定:1993年10月
改訂:2022年 3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ 生物多様性ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループの商品は乳をはじめ、原材料の多くが自然の恵みである農産物や有用微生物からできています。これらを育んできた自然に感謝するとともに、生態系を守っていくことは、私たちが事業を継続していくために不可欠と考えています。
急速に失われている生物多様性の保全に向けて、私たちの事業が自然に及ぼす影響を把握し、低減に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献します。

<基本方針>
  1. 世界各地の生物多様性に関するルールを遵守した事業活動を実施します。
  2. 生物多様性に配慮した持続可能な原材料調達を推進します。
  3. 生物多様性の保全や持続的利用に寄与する技術の開発・利活用・普及を行います。
  4. 地域社会をはじめとするステークホルダーと連携を図り、生物多様性に配慮した活動を行います。
  5. 従業員に向けて環境教育をはじめ、生物多様性の理解促進を実施します。

制定:2022年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


デイリーアニマルウェルフェアポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し、豊かな社会をつくる」ことを目指す企業として、お客さまへ高品質でおいしく、安全・安心な商品をお届けするために、お取引先さまとともに、法令や社会規範を遵守し、人権や環境などの社会的責任に配慮した調達活動を行います。
このため、主たる原材料となる国産生乳の生産現場における乳牛のアニマルウェルフェア向上に向けて、本ポリシーを制定します。

<基本方針>
  1. 乳牛飼養管理の考え方
    乳牛の飼養管理を考えるうえで、国際獣疫事務局(WOAH)の「陸生動物衛生規約(WOAHコード)」が示す5つの自由(※)、および農林水産省の「乳用牛の飼養管理に関する技術的な指針」、ならびに同省の「家畜の輸送に関する技術的な指針」を基本とした考え方を支持します。
  2. (※)5つの自由

    ① 飢え、渇きおよび栄養不良からの自由

    ② 恐怖および苦悩からの自由

    ③ 物理的、熱の不快からの自由

    ④ 苦痛、傷害および疾病からの自由

    ⑤ 通常の行動様式を発現する自由

    (1)乳牛の飼養管理
    発育段階や泌乳段階に応じた適正で良質な飼料や水の供給、乳牛に対してストレスを与えない丁寧な扱い、適切な換気、快適な温度の保持、疾病への予防的対応や獣医師などによる適切な措置の実施、また日常的に畜舎等の清掃・消毒を行い清潔に保つとともに、指針に沿った飼養方式により、乳牛の健康と快適性に配慮した飼養管理を支持します。

    (2)除角
    乳牛の攻撃性低下、および管理者の安全確保に向けて、除角等は重要な手段と考えますが、乳牛への過度なストレスを防止するためにも、実施においては、苦痛を生じさせないように、獣医師による麻酔や鎮痛剤等の使用が望まれます。
    また、実施の時期は除角によるストレスが少ないとされる角が未発達な時期に実施することを推奨します。
    実施後は乳牛を注意深く観察し、必要に応じて速やかに治療することが適切であると考えます。

    (3)断尾
    断尾によって、害虫を追い払うことができなくなり、乳牛がストレスを感じることや、乳牛の健康およびアニマルウェルフェアの向上に寄与しないことから、断尾は行わないという指針の考え方を支持します。

    (4)分娩と新生子牛
    乳牛にとって分娩は問題なく行われることが最も重要であり、そのため分娩区域は、清潔に保ち床面を乾燥させ、敷料などを適切に用いてすべりにくくするなど、快適な環境が提供できるよう、特別な配慮を行うことが望ましいと考えます。
    また、新生子牛に対しては、健康的な発育に不可欠な初乳の給与を速やかに行い、外気が低温の場合などは、敷料および補助的な加温によって低温ストレスなどにも配慮が望ましいと考えます。

    (5)輸送
    輸送は、乳牛にとってストレスを伴うものであることから、健康と安全を保ちつつ、快適性に配慮した輸送を意識する必要があります。実施においては、家畜取扱責任者の設定、適切な輸送計画の策定、適切な休息や給餌および給水の実施、積み込みおよび積み下ろし時の丁寧な扱い、輸送による疲労への配慮、若齢牛や妊娠後期の乳牛、老齢牛等への特別な配慮などが重要であり、観察や記録を行い、輸送に携わる全ての関係者が連携して対応することが重要であると考えます。

  3. 森永乳業グループの支援活動について
    「安全・安心な牛乳・乳製品は健康な乳牛から」をモットーに、酪農家を含む酪農乳業界の各団体や行政と連携し、アニマルウェルフェアに配慮した取り組みのための情報提供や支援、飼養管理の提案を行い、乳牛の健康な飼養管理の実践や、酪農家の健全経営を支援します。

制定:2023年9月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


水資源ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、事業特性上、水は欠かせない重要な資源と認識しています。私たちの事業が水資源に及ぼす影響を把握し、水資源の保全に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献します。

<基本方針>
  1. 事業展開する国や地域が定める水資源の法令を遵守した事業活動を実施します。
  2. 水資源の再利用などの効率的な活用を通じて、水資源使用量の削減に取り組みます。
  3. 適切な排水処理を通じて、環境負荷低減に努めます。
  4. 水資源の保全に寄与する技術の開発・利活用・普及を行います。
  5. 渇水リスク、洪水リスクなどの水リスクを正しく評価し、ステ-クホルダーとともに課題解決に取り組みます。
  6. 地域コミュニティと連携して水資源の保全に努めます。
  7. このポリシーは、全ての社員に周知し、社外にも公表します。

制定:2024年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ 調達ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、お客さまへ高品質で美味しく、安全・安心な商品をお届けするために、お取引先さまとともに、法令や社会規範を遵守し、人権や環境などの社会的責任に配慮した調達活動を行います。またすべてのお取引先さまと、公平、公正、透明な取引関係を実践します。

  1. 法令、社会規範を遵守し、人権、環境、生物多様性、労働安全衛生などに配慮することを重視した公正な取引に努めます。
  2. 森永乳業グループがお客さまに提供する商品の質や価値の向上につなげるため、原材料の品質、安全、技術力、価格、納期などの領域において、お取引先さまとの協働関係を重視します。
  3. 調達活動を行うにあたり、すべてのお取引先さまに公平、公正、透明な取引の機会を提供し、その取引を実践します。

なお、本ポリシーにおける「調達」は、商品に使用する原料、包装材料の調達のみならず、設備、機器をはじめ全ての経営資源の調達やそれらの保守・管理サービスなども含めた各種取引についても対象とします。

<基本方針>

  1. お取引先さまには、ともにサプライチェーンを構成するビジネスパートナーとして、「森永乳業グループ調達ポリシー」の趣旨をご理解の上、ご協力をいただきたいと考えています。
  2. 森永乳業グループは、社会的責任やコンプライアンス、企業倫理の重要性に鑑み、お取引先さまにも、①法令、社会規範の遵守、②環境への配慮、③人権、労働安全衛生への配慮をお願いします。
  3. 相互の信頼関係の維持・よりよい関係性の構築へのご協力をお願いします。
    これには、ハラスメントなど、相互の信頼関係や関係性の構築の支障となるような行為を行わないことも含みます。
    万が一、当社の役員・社員に相互の信頼関係や関係性の構築の支障となるような行為が見られた場合には、以下の外部窓口までご連絡をいただければ、その支障の解消に最大限努めます。
    一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)
  4. 森永乳業グループ商品の品質や価値の向上につなげるため、原材料のお取引に 当たっては、以下のことをお願いします。
    ①関連する法令に準拠し「森永乳業グループ品質ポリシー」を満たす原材料であること ②お客さまのニーズに則した新しく優れた商品を供給していくために、継続的な技術力の向上とそれに基づくご提案をいただけること ③市場競争力のある価格と、継続的な合理化のご提案をいただけること ④お客さまへ商品の継続的でタイムリーな供給を確保するための、原材料の安定的かつ柔軟な供給体制を構築いただくこと ⑤不測の災害発生時には、相互にサプライチェーン情報を交換・共有し、事業継続に向けてご協力を頂くこと、また平時のリスクマネジメント活動にお取組みいただくこと

制定:2017年9月

改定:2024年11月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


サプライヤーガイドライン

森永乳業は、サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業を目指し、<森永乳業グループ調達ポリシー>を策定いたしました。サプライヤーの皆様には、<森永乳業グループ調達ポリシー> の趣旨をご理解頂くとともに、本ガイドラインの趣旨と内容をご理解頂き、サプライチェーンを構成するビジネスパートナーとして、協働・実践して頂けます様、お願いします。
またガイドラインの策定にあたっては、国連グローバル・コンパクトの「人権・労働・環境・腐敗防止」に関する10原則を支持し、その考えを反映しております。

  1. 法令・社会規範の遵守
    持続的な成長と企業価値の向上の実現に向けて、実効性の高いガバナンス体制の整備および構築への継続的な取組を行います。
    • 国際ルール、各国の法令と倫理・社会規範の遵守
    • 反社会的勢力との一切の関係の排除
    • 知的財産権の尊重
    • ステークホルダーとの関係において、不適切な利益供与および受領の禁止
    • 政治・行政等と健全・正常な関係を保ち、汚職・賄賂などの禁止
    • 不正行為の予防・早期発見
    • 機密情報・個人情報を適切に管理・保護し、関連する法令の遵守
  2. 人権、労働環境
    人権に配慮した事業活動を行い、多様性を尊重し、あらゆる人々が能力を充分に発揮できる環境づくりをすすめます
    • 国際的な人権に関する基準や考え方の重視、尊重
    • 強制労働、児童労働の排除と、あらゆる差別の撤廃
    • 従業員の健康および職場の安全性確保
    • 適切な労働時間の管理、適切な賃金の支払い
    • 従業員の団結権の尊重
    • 発生し得る災害・事故などを想定した緊急時の対応体制の確立と、周知徹底
  3. 環境負荷低減と社会貢献
    省エネルギー、廃棄物削減に取り組みながら安全・安心な商品を製造し、サステナブルな社会づくりに貢献します。
    • 持続可能な生物・水・森林・農産物資源・エネルギーの利用と、食品ロス削減、廃棄物削減の取組みを推進すると同時に、あらゆる資源の持続可能な利用の促進
    • 環境負荷の低減、森林の減少阻止、地球温暖化の防止など、地球環境に与える影響を考慮した企業活動の実践と、環境保全への取組みの推進
    • 原材料調達では、生産地域に遡ったトレーサビリティを確認し、生産地域での生物多様性、生態系保全に関する状況を把握し、必要な改善の努力
    • 環境に配慮した商品、サービスの開発と、それらの選定や調達の推進
    • 資源の利用量削減、再利用に努め、環境への負荷の低減
    • 環境汚染や、健康被害につながるような経済活動の防止
    • 各種環境法令の遵守の徹底
    • 地域文化の尊重、地域社会の一員としての役割を果たし、社会の成長、発展への貢献
  4. 商品・サービスの、安全・品質の確保
    商品・サービスが、各国の法令等で定める安全基準を満たすよう、品質管理を徹底し、商品の安全性と品質の向上並びに安定供給に努めます。
    • 原材料・商品・サービスの安全性の確保、マネジメントについて、各国の法令等で定める安全基準、および「森永乳業グループ品質ポリシー」を満たすよう、品質管理を徹底し、商品の安全性確保と品質向上の推進
    • 事故の発生又はその恐れがある事実を把握した場合の、お客様の安全を最優先に行動すること、並びに原因や事実関係について迅速に調査し、正確に報告
    • 製品の安定供給を果たすために、不測の事態が発生しても、業務を速やかに復旧するための事業継続計画(BCP: Business Continuity Plan)の整備・確立
    • 安全性を担保するための、公正・適正な情報開示
  5. 公平・公正な購買取引
    商品・サービスの、品質・価格・信頼性・実績などを総合的に判断し、公正かつ公平な購買取引を行います。
    • 公正かつ自由な競争の確保
    • 優越的地位 濫用の禁止
    • 第三者から見て、不適切と判断されるような贈答品や接待の授受の禁止
参考:
国連グローバル・コンパクト4分野10原則
  • 人権
    原則1 企業はその影響の及ぶ範囲内で国際的に宣言されている人権の擁護を支持し、尊重する
    原則2 人権侵害に加担しない
  •  
  • 労働
    原則3 組合結成の自由と団体交渉の権利を実効あるものにする
    原則4 あらゆる形態の強制労働を排除する
    原則5 児童労働を実効的に廃止する
    原則6 雇用と職業に関する差別を撤廃する
  •  
  • 環境
    原則7 環境問題の予防的なアプローチを支持する
    原則8 環境に関して一層の責任を担うためのイニシアチブをとる
    原則9 環境にやさしい技術の開発と普及を促進する
  •  
  • 腐敗防止
    原則10 強要と賄賂を含むあらゆる形態の腐敗を防止するために取り組む
お取引先さまへの要望

本サプライヤーガイドラインに基づき、以下の点について、ご協力をお願いします。

  • サプライヤーガイドラインに則った活動・取組みの理解と推進
    調達方針およびサプライヤーガイドラインをご理解いただき、社内関係部門やサプライチェーンを構成する各サプライヤーへの周知と、当社の取組みに準拠した活動の推進をお願いいたします。
  •  
  • アンケート・モニタリングへのご協力
    定期的な調査 または 必要に応じた担当者の現地訪問に、ご協力をお願いします。
    当ガイドラインに適合しない事例が確認された場合は、改善をお願いするとともに、必要に応じ、解決に向けた支援をさせていただきます。

制定:2022年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


生乳調達ガイドライン

  1. 目的
  2. 森永乳業グループは、「森永乳業グループ調達ポリシー」のもと、サプライヤーとともに、アニマルウェルフェアをはじめ、人権や環境など、様々な社会的責任に配慮した持続可能な生乳の調達に取り組みます。

  3. 対象範囲
  4. 国産生乳

  5. 行動指針
    • 生乳取引にかかわる法令を遵守し、適切な手続きにより生乳を調達します。
    • 森永乳業グループデイリーアニマルウェルフェアポリシーに沿って、乳用牛の健康や、安全な飼養環境づくりに必要な情報の提供や支援、飼養管理等の提案を行います。
    • 生乳の品質向上や酪農経営の効率化、また労働衛生への配慮や、環境負荷低減への取り組みなど、持続可能な生乳生産に寄与する活動の支援について、協力団体などと連携して取り組みます。

    私たちはサプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
    私たちは持続可能な生乳調達に関する取り組みを、ウェブサイト等で報告します。

制定:2023年9月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


パーム油調達ガイドライン

  1. 目的
  2. 森永乳業グループは、NDPE方針(※1)を支持し、「森永乳業グループ調達ポリシー」のもと、サプライヤーとともに、持続可能なパーム油の調達に取り組みます。

  3. 対象範囲
  4. 森永乳業グループの工場で原料として使用する油脂に含まれるパーム油、パーム核油

  5. 行動指針
    • 森永乳業グループは、RSPOが定める「RSPOの原則と基準(※2)」を尊重します。
    • 持続可能なパーム油の定義には以下の項目を含みます。

    - パーム油生産国および地域の法令を遵守している

    - パーム油の品質および安全性がサプライヤーにより保証されており、当社でも確認されている

    - 強制労働・児童労働が行われていない

    - 労働者の権利を尊重し、安全な労働環境を整えている

    - 保護価値の高い森林および炭素貯蔵量の多い泥炭地を開発していない

    - 開発や再植林のために火入れがされていない

    私たちはサプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
    私たちは持続可能なパーム油調達に関する取り組みを、ウェブサイト等で毎年報告します。

※1:NDPE方針
No Deforestation, no Peat, no Exploitation

※2:原則と基準
Principles & Criteria 2018

制定:2023年9月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


紙調達ガイドライン

  1. 目的
  2. 森永乳業グループは、生物多様性の保全に取り組んでおり、森林や生態系の破壊を許容しておらず、環境・社会に配慮した紙資源の調達を目指し、「森永乳業グループ調達ポリシー」のもと、サプライヤーとともに、持続可能な紙の調達に取り組みます。

  3. 対象範囲
  4. 森永乳業グループの商品に使用する紙(容器包装材)、事務用品で使用する紙(コピー用紙、名刺、封筒)

  5. 行動指針
    • 第三者認証を取得した紙や、間伐材を含む紙、再生紙などの、環境や地域社会に配慮した持続可能な紙を調達します。
    • 持続可能な紙の定義には以下の項目を含みます。

    - 紙原料生産国および地域の法令を遵守している

    - 品質および安全性がサプライヤーにより保証されており、当社でも確認されている

    - 労働者の権利を尊重し、安全な労働環境を整えている

    - 保護価値の高い森林の破壊を行っておらず、責任ある新規森林の開発が行われるなど、

    - 生物多様性の保全が行われている。

    私たちはサプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
    私たちは持続可能な紙調達に関する取り組みを、ウェブサイト等で報告します。

制定:2024年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


大豆調達ガイドライン

  1. 目的
  2. 森永乳業グループは、「森永乳業グループ調達ポリシー」のもと、サプライヤーとともに、持続可能な大豆の調達に取り組みます。

  3. 対象範囲
  4. 森永乳業グループで製造・販売している消費者向けの商品および業務用商品に使用する大豆、豆乳

  5. 行動指針
    • 持続可能な大豆の定義には以下の項目を含みます。

    - 大豆生産国および地域の法令を遵守している

    - 品質および安全性がサプライヤーにより保証されており、当社でも確認されている

    - 児童労働、強制労働、先住民に対する人権侵害が行われていない

    - 労働者の権利を尊重し、安全な労働環境を整えている

    - 保護価値の高い森林および炭素貯蔵量の多い泥炭地を開発していない

    - 土壌や水資源などの汚染を行っておらず、地球環境の保護を実施している

    私たちはサプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
    私たちは持続可能な大豆調達に関する取り組みを、ウェブサイト等で報告します。

制定:2024年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ人権ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを目指す企業として、すべての人が持つ基本的権利である人権を尊重し、支持します。私たちのコーポレートスローガン「かがやく”笑顔“のために」の実践を通じ、社内外に渡って責任あるサプライチェーンと、サステナブルな社会の実現を目指しています。
森永乳業グループの事業活動に関わり影響を受けるすべての人の人権尊重の責任を果たしていくことを目的として、2011年6月に国連人権理事会で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、「森永乳業グループ人権ポリシー」(以下、「本ポリシー」という)をここに定めます。

<基本方針>

  1. 人権に対する基本的な考え方
  2. 人権について規定した以下等の国際行動規範を支持し、尊重します。

    • 「国際人権章典」(「世界人権宣言」、「経済的、社会的および文化的権利に関する国際規約」、
      「市民的および政治的権利に関する国際規約」)
    • 「労働における基本的原則および権利に関するILO宣言」および、
      賃金や労働時間など労働者の人権に関する諸条約
    • 「OECD多国籍企業行動指針」
    • 「先住民族の権利に関する国際連合宣言」
    • 「児童の権利に関する条約」

    また、国連グローバル・コンパクト署名企業としてグローバル・コンパクト10原則を支持し尊重しています。
    本ポリシーは、森永乳業グループがステークホルダーに対する人権尊重の責任を果たすための、人権に関する最上位の方針であり、コーポレートミッション(コーポレートスローガン、経営理念)ならびに関連する社内方針・規則等に基づく人権尊重の取り組みを約束するものです。

  3. 適用範囲
  4. 本ポリシーは、森永乳業グループのすべての役員と従業員に適用します。また、森永乳業グループの事業、製品、サービスに関係するすべての取引関係者に対しても、本ポリシーの理解・遵守を求めます。

  5. 人権尊重の責任
  6. 自らの事業活動において直接または間接的に人権への負の影響を及ぼす可能性があることを理解しています。我々は、自らの事業活動から影響を受けるすべての人の人権を侵害しないことと、自らの事業活動において人権への負の影響を引き起こした場合、あるいは助長したことが明らかになった場合には、是正に向けた適切な対応をとることにより人権尊重の責任を果たします。
    その製品やサービスが人権侵害に加担するような使用を一切意図していません。取引関係者等による人権への負の影響が、森永乳業グループの事業、製品、サービスに関連していることが疑われる場合には、取引関係者等に対しても人権を尊重し侵害しないよう求めます。

  7. 人権デュー・デリジェンス
  8. 「ビジネスと人権に関する指導原則」に則した人権デュー・デリジェンスの仕組みを構築し、森永乳業グループがステークホルダーに与える人権への負の影響を特定し、その防止および軽減に努めます。

  9. 対話・協議
  10. 本ポリシーを実行する過程において、独立した外部からの人権に関する専門知識および知見を活用するとともに、もっとも脆弱な立場にある人々を含めたステークホルダーとの対話と協議を誠実に行います。

  11. 教育・研修
  12. 本ポリシーがすべての事業活動に組み込まれ効果的に実行されるよう、役員、従業員をはじめ、必要に応じて取引関係者に対して適切な教育・研修を行います。

  13. 救済
  14. 森永乳業グループの事業活動が人権への負の影響を引き起こしたことが明らかになった場合、あるいは取引関係者を通じた関与が明らかになった場合または関与が疑われる場合には、国際行動規範に基づいた対話と適切な手続きを通じてその救済に取り組みます。

  15. 責任者
  16. 本ポリシーの実行については森永乳業株式会社の人事担当役員が責任者として実施状況を監督します。

  17. 情報開示
  18. 人権尊重の取り組みの進捗状況およびその結果をウェブサイト等で開示します。

  19. 適用法令
  20. 事業活動を行うそれぞれの国または地域における法と規制を遵守します。国際的に認められた人権と各国の法令に矛盾がある場合には、国際的に認められた人権の原則を最大限に尊重するための方法を追求します。

    本ポリシーは、2022年12月15日の森永乳業株式会社取締役会の承認を得ております。

制定:2018年11月
改訂:2022年12月

森永乳業株式会社
代表取締役社長

大貫 陽一
【森永乳業グループ人権ポリシー 別紙】

森永乳業グループが人権ポリシーに基づき取り組む人権課題を以下に示します。

  • 差別・ハラスメントの排除
  • 個人の基本的人権を尊重し、その人種、国籍、民族、信条、出身地、政治的見解、肌の色、言語、宗教、思想、性別、年齢、障がい、性自認、性的指向、財産、雇用形態などによるあらゆる差別およびハラスメントを排除します。

  • 個人情報およびプライバシーの保護
  • すべての企業活動における強制労働、児童労働の禁止
  • 労働安全衛生への配慮
  • 心身ともに健康で、安全衛生上のリスクから保護され安心して働くことができる職場環境をつくります。

  • 最低賃金の確保と適正な労働時間の管理
  • 労働者の結社の自由、団体交渉権の尊重
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • 多様な個性を持つすべての人が互いの考え方や立場などを尊重しあい、挑戦や成長を通じてその持てる能力を十分に発揮できる働きがいのある活き活きとした企業文化・組織風土の実現に努めます。

以 上


森永乳業グループ
安全衛生基本ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、安全衛生は企業経営と企業存立の基盤であり、従業員の協力の下に安全衛生を確保することが経営者の最も重要な責務であると認識し、安全で働きやすい職場環境を確保するよう活動します。

<基本方針>
  1. 安全衛生活動を従業員全員で取り組み、「安全第一」、「労災ゼロ」を目指して行動します。
  2. 「決められたルールを必ず守る」風土や環境づくりを進め、安全衛生法並びに関係法令や社内規定を遵守します。
  3. 心身共に働きやすい労働環境づくりを推進し、産業医と連携して定期健康診断や健康指導を行い従業員の健康づくりと健康増進を図ります。
  4. 特に生産部門については以下の安全衛生活動に取り組みます。
  5. ① リスクアセスメントによる潜在的な危険性や有害性の除去と低減対策の実施

    ② 定常、非定常作業における作業標準の整備と従業員への周知及びルール遵守

    ③ 労働災害の情報共有による再発防止と類似災害の防止活動の推進
    特に、「挟まれ巻込まれ」、「転倒」、「火傷」型事故の完全撲滅に向けた、過去の災害教訓に基づく再発防止策の実施

    ④ 継続的な安全衛生水準の向上に向けた、安全衛生監査(本監査と内部監査)の実施

    ⑤ 安全知識と安全意識の向上に向けた、安全衛生教育・訓練の実施

    ⑥ 従業員全員による「ご安全に!」活動の推進

  6. このポリシーは、全ての従業員に周知し社外にも公表します。

制定:2017年4月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ
地域コミュニティポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは、地域社会のご理解に基づき事業を継続していることを踏まえ、地域社会の皆さまとの積極的な対話を通じて、健康の増進や、次世代成長支援のための学習機会提供といった、私たちならではの活動に全国の事業所で取り組むことで、「かがやく“笑顔”」あふれる地域社会の実現に貢献します。

<基本方針>
  1. 事業に伴う環境リスクを最小限に抑えるとともに、環境保全活動を通じて、地域の環境を守ります。
  2. 食と健康に関する社会課題の解決に取り組み、地域の持続的発展に貢献します。
  3. 未来ある子どもたちに、学びの場や経験を提供することで、健全な成長を支援します。
  4. 地域社会の皆さまとコミュニケーションを図り、互いを尊重し、共生を目指します。

制定:2022年3月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ腐敗防止ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループは「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」ことを目指す企業として、倫理的で誠実な活動を実践し、腐敗行為の防止に取り組みます。

<基本方針>

  1. 腐敗防止法令の遵守
    腐敗行為防止のため、行動規範・倫理規範に則り、事業を展開する各国・各地域で適用される腐敗防止法令を遵守します。
  2. 贈収賄等の禁止
    国内外を問わず、直接・間接にかかわらず、公務員(外国公務員を含む)や公務員に準ずる者(以下併せて「公務員等」という)に賄賂の供与・申出・約束をしません。お取引先さま、公務員等とは公正で透明な関係を保ち、贈収賄・腐敗行為防止に関する法令やガイドライン、規範、社内規則および健全な商慣習等に従い、社会通念を逸脱する不当な金銭・贈答品の授受、接待・その他の利益の提供または収受を禁止します。
  3. 監査・調査への対応
    外部監査人・内部監査部門の監査や各国・各地域の関係当局等の調査に全面的に協力し、本ポリシーの遵守に関し説明責任を果たします。
  4. 体制の整備
    腐敗行為の防止およびその早期発見のため、本ポリシーに違反する行為やその恐れのある行為について、内部通報制度による全社員(役員を含む)からの相談・通報を受ける体制を整備します。また、通報者に対して不利益な取り扱いが行われたり、通報等に関する秘密が漏れることのないよう、適切に内部通報制度を運用します。
  5. 腐敗行為防止のための教育・研修
    全社員(役員を含む)に対し、教育・研修を通じて、本ポリシーを周知すると共に、贈収賄の禁止等に関する啓発を行い、腐敗行為の防止に努めます。また、お取引先さま等に対しても、この取り組みに対する理解・協力を求めます。
  6. 処分等
    腐敗防止法令または本ポリシーを含む腐敗行為防止に関する会社の規定に違反した社員(役員を含む)に関しては、個人としての法的責任に加え、就業規則等の社内規則に従って厳正に処分します。

制定:2020年10月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


森永乳業グループ税務ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループはその事業活動を展開する国・地域における税務法令を遵守し、適正な納税を行いつつ税務リスクの最小化と税務コストの最適化を図ることを目的として、本ポリシーを制定します。

<基本方針>

  1. 税務法令の遵守及び税務コンプライアンス意識の維持・向上
    事業活動を展開する国・地域における税務法令およびOECDガイドライン等の国際的な取り決めを遵守するとともに、税務コンプライアンスに関する意識の維持・向上を図ります。
  2. 税務リスクの最小化
    事業活動を展開する国・地域における税務法令の理解を深め、税制や税務法令の変更の際は適切に対応し税務リスクの最小化を目指します。また、税務上の解釈が不明確な取引を行う場合には必要に応じて専門家のアドバイスを受け、税務処理の妥当性や様々なリスクの大きさを評価し、適切な判断に努めます。
  3. 適正な納税義務の履行と税務コストの最適化
    適正な納税義務を果たすため、事業目的や実態を伴わない人為的な租税回避行為や過度な節税行為は行いません。一方で、正常な事業活動の範囲内で利用可能な優遇税制を適用して税務コストの最適化に努めます。
  4. 移転価格
    国外関連者との取引に関して、独立企業間価格を考慮し、各国間および各社間のそれぞれの機能や貢献に応じて適切な利益配分を図ります。
  5. 税務当局との関係
    各国の税務調査や徴収手続き等に協力し、建設的な対話を通じて、税務当局と健全かつ正常な関係を構築するように努めます。

制定:2021年9月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


消費者志向自主宣言

  1. コーポレートミッション
  2. (1)コーポレートスローガン
    かがやく“笑顔”のために

    (2)経営理念
    乳で培った技術を活かし
    私たちならではの商品をお届けすることで
    健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる

  3. 行動指針
  4. (1)私たちの8つの問いかけ

    ①お客さまに寄り添い 感動を共有できていますか

    ②感謝の気持ちを持っていますか 伝えていますか

    ③全ての品質に自信が持てますか

    ④本物の安全・安心を追い続けていますか

    ⑤常に挑戦し続けていますか

    ⑥「チーム森永」の輪 築いていますか

    ⑦今 自分も仲間も活き活きしていますか

    ⑧夢を語り合い 未来へ一歩踏み出していますか

  5. 取組方針
  6. (1)経営トップのコミットメント

    以下のようなトップメッセージをウェブサイトや統合報告書に掲載し発信しています。

    ① お客さまのニーズに合った商品並びに お客さまに満足と共感をいただける価値ある商品、サービスを提供し続けます。

    ② ISO 10002 に則り、「お客さま満足のための基本方針」(※1) 並びに「行動指針」(※2)を定め、お客さま対応の継続的な改善に積極的に取り組みます。

    (※1)

    私たちは、ご指摘、ご要望、お問い合わせ等のお客さまの声に対して、お客さまとのコミュニケーションを大切に、「安心」と「喜び」を感じていただけるよう努めてまいります。お客さま起点で考え、行動して、より信頼される企業を目指します。

    (※2)

    1. お客さまからの声を真摯に受け止め、公平、公正な対応に努め、誠意をもって迅速に行動します。

    2. お客さまからいただいた貴重な声を社内で共有し、より良い商品・サービスに活かしてまいります。

    3. お客さまに、適切な情報を、積極的に分かりやすく提供するよう努めてまいります。

    4. お客さまの権利を尊重し、関連する法規および社員行動規範を遵守いたします。

    (2)サステナビリティ経営の推進

    ① 「森永乳業グループは、「おいしいと健康」をお届けすることにより、豊かな“日常・社会・環境”に貢献し、すべての人のかがやく笑顔を創造し続けます。」というサステナビリティビジョンのもと、サステナビリティ経営を推進します。

    ② 当社グループならではの、かつ、高品質な価値をお届けすることで、お客さまの健康に貢献します。

    ③ サプライチェーンパートナーとともに永続的に発展するために、サステナブルな地球環境に貢献します。

    ④ 全てのステークホルダーの人権と多様性を尊重し、サステナブルな社会づくりに貢献します。

    (3)コーポレートガバナンスの確保

    ① お客さま相談受付内容を日々集約し、経営層に届く仕組みを構築しています。

    ② 経営層がお客さま対応の状況や課題について確認し、議論を行う場を設けています。

    (4)従業員の積極的活動(企業風土や従業員の意識の醸成)

    ① 全従業員にお客さま起点で考え行動するよう、研修を実施し、更なるお客さま起点での活動に取り組んでいきます。

    ② 消費生活アドバイザー等の消費生活関連専門資格の取得を奨励していきます。

    (5)社内関連部門の有機的な連携

    ① お客さまの声を吸い上げ、全社的に迅速に共有するシステムを構築しています。

    ② お客さまの声を分析・解析し、連絡会議等の場を通じて社内で更に深く共有していきます。

    ③ 製品事故が発生、または発生を予見させる兆候が発覚した場合には、経営層・関連部門へ迅速に連絡する仕組みを構築しています。また、社内の緊急問題処理基準を整備し、それに則って、問題解決にあたります。

    (6)消費者への情報提供の充実・双方向の情報交換

    ① お客さまの選択や使用に役立つ、安全安心や環境等に係る情報をウェブサイト等で掲載します。

    ② 商品を安全・安心にご利用いただくために、パッケージへの分かりやすい表記とウェブサイト等様々な手段を通じて、お客さまへの商品情報提供を行います。

    (7)消費者・社会の要望を踏まえた改善・開発

    ① お客さまのご意見、ご要望を商品・サービスの改善に活かした事例をウェブサイト上で定期的に更新して掲載します。

    ② 具体的には、容器の素材や形状、表示等を工夫して開封しやすくしたり、持ちやすくしたり、見やすくしたりします。

    ③ 乳幼児から高齢者まで、健康・栄養ニーズの高まりに対応した商品の開発を進めます。

    ④ 商品の企画・開発段階から、3R(リデュース・リユース・リサイクル)、安全性と使いやすさに配慮した容器包装の開発・改良に努めます。

制定:2017年1月
改訂:2022年9月

森永乳業株式会社
代表取締役社長
大貫陽一


コンプライアンス行動基準

森永乳業グループでは、全役員・全従業員がコンプライアンスを日々実践する上での具体的な行動基準を「アクションチェック5ヵ条」「私たちの勇気」として明示しています。これらの行動基準はコンプライアンスカードとしてまとめられ、全員が携行し、日々の業務において自らに問いかけることを徹底しています。全員がその内容を十分に理解し行動することで、「社会から信頼される森永乳業グループ」になることを目指しています。

【アクションチェック5ヵ条】

今、自分がやろうとしていることは、

  1. 法令に違反していないか?
  2. 社会的に非難されないか?
  3. 家族や友人、知人に知られても恥ずかしくないか?
  4. 森永乳業グループ全体の信用やブランドに傷がつかないか?
  5. 自分の良心に背いていないか?

【私たちの勇気】

  1. 上司の命令でも断る勇気
  2. 隠さない勇気
  3. 見て見ぬふりをしない勇気

制定:2002年10月
改訂:2004年6月


ダイバーシティ&インクルージョン宣言

わたしたちは、

  • 社員の多様性を尊重し、すべての社員が強みを最大限に発揮できる職場づくりに取り組みます。
  • ワークもライフも、社員の「笑顔」と「活き活き」を応援します。
  • 一人ひとりが笑顔で活き活き働くことで、私たちならではの価値を社会にお届けし続けます。