紫外線で誘導される皮膚弾力性低下に対する
アロエステロール(R)による予防効果のメカニズムを解明
~日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26~29日)発表内容の報告~
森永乳業は、アロエステロール(R)含有アロエベラ葉肉粉末(AVGP)の摂取により、紫外線による皮膚弾力性の低下が予防されることを明らかにしました。さらにアロエステロール(R)含有AVGPの摂取は、紫外線によって誘導されるコラーゲンやエラスチンの分解や、ヒアルロン酸量の低下を予防することを確認いたしました。これらの研究結果を、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日、岡山)にて発表いたします。
【研究の背景と目的】
紫外線は、肌に対して様々な悪影響を与えることが知られています。タンパク質分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)が紫外線によって増加することで、真皮に存在する肌の弾力性を維持するコラーゲンやエラスチンが分解され、ハリの低下やシワの形成が引き起こされます。また、水分を保持するヒアルロン酸の分解により、肌の潤いが低下します。(図1)
図1)紫外線による皮膚老化メカニズム
当社ではこれまでに、アロエベラゲル(アロエベラの食用として認められている葉肉部分)の成分としてアロエステロール(R)を同定し、ヒト臨床試験および皮膚光老化モデルにおいて、アロエステロール(R)摂取による皮膚水分量の低下予防ならびにシワ形成予防・シワ深度の改善効果を確認しております。さらに今回は、アロエステロール(R)の皮膚弾力性低下に対する予防効果と、そのメカニズムについて検討を行いました。