廃棄物の再資源化と有効利用
廃棄物削減とリサイクル促進の事例
プリン・ゼリーの再資源化
デザート製品を製造している利根工場では、プリンとゼリーの製造で派生する残渣を豆 腐おからに混ぜて乾燥処理し、ペットフードの副原料として再利用しています。
このプロセスは森永エンジニアリング(株)と協同で開発したものであり、リサイクル推進協議会よりリサイクル推進功労者として表彰されました。
ペットフード製造装置
ペットフード製造装置
おからの再資源化
長期保存可能な豆腐を製造している東京工場では、製造時に発生するオカラ年間約850トンを乾燥飼料として再資源化しています。
ダンボールの省資源化
資材や、製品の輸送に従来用いられていたダンボール箱を各事業所で通い箱に切り替えて、再使用し省資源化しています。また、使用後のダンボール箱は分別回収し、再資源化しています。
原材料輸送容器の大型化、バルク化
粉乳製造では、一分輸送用にトーテビン(金属製コンテナ)、タイコンバッグを用いて袋詰めを廃止し、紙袋などの包装資材を節減しています。
アロエヨーグルトに使用するアロエプレザーブは従来アルミの11kg入り小袋に入れて運搬していましたが、これを1100kg入りソフトコンテナに変更して省資源化するとともに、洗浄してリサイクル化しています。
液糖、植物油、洗浄剤など大量使用する原料はローリー輸送に変えて包装資材を節減しています。
アルミなど金属類のマテリアルリサイクル
従来から、鉄くず、ステンレスくずの分別とリサイクルは各事業所で積極的に進めていますが、アルミ箔についても取り組みを始めました。
アルミ製のクリープ瓶の内蓋、クリープハンディパックのアルミ包装打ち抜き滓、ヨーグルトやプリン製品のアルミ蓋の打ち抜き滓を、リサイクルしています。
サーマルリサイクル
廃棄物の埋め立て処分量の削減と、熱回収を目的として、多摩サイトでは廃熱回収ボイラー付き流動床式焼却炉を設置し、紙屑や、廃プラスチックなど、を燃料化して汚泥とともに完全燃焼させ、熱回収と最終廃棄物量の削減を推進しています。
食品廃棄物再資源化技術開発
当社では食品関連の研究開発で培った技術を応用して食品廃棄物の飼料化技術開発を進めています。その成果として、コンビニ、スーパーなどの賞味期限切れの弁当、パンなど、包装済み食品の包材と中身を分離する「パックスイーパー」、学校給食の残滓を乾燥して飼料にする「小さな飼料工場」をプラントメーカーと共同開発して実用化し、販売を開始する予定です。

「パックスイーパー」

「小さな飼料工場」

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