主な論文ビフィズス菌・腸内フローラ

ビフィズス菌・腸内フローラ

表題 Bifidobacterium breve A1 supplementation improved cognitive decline in older adults with mild cognitive impairment: an open-label, single-arm study.
Bifidobacterium breve A1による軽度認証機能障害の高齢者に対する認知機能改善作用:単群パイロット試験」
著者 Y.Kobayashi, T.Kinoshita*1, A.Matsumoto*2, K.Yoshino*2, I.Saito*1, and JZ.Xiao
*1Ehime Univ. *2Aki Orthopedic Rehabilitation Clinic
掲載誌 The Journal of Prevention of Alzheimer's Disease 6(1):70-75 (2019)
要約 軽度認知障害者19名を対象にビフィズス菌A1カプセルを1日200億、24週間摂取して頂いたところ、認知機能テストの結果が健常者レベルにまで改善した。
表題 Impact of a bathing tradition on shared gut microbe among Japanese families
「入浴習慣が日本人家族における腸内細菌共有に与えるインパクト」
著者 T.Odamaki, F.Bottacini*, E.Mitsuyama, K.Yoshida, K.Kato, JZ.Xiao, and D.van Sinderen*
*APC Microbiome Ireland and School of Microbiology, National University of Ireland
掲載誌 Scientific Reports 9(1): Art.No. 4380 (2019)
要約 ビフィズス菌は主に出生時に母親から受け継がれると考えられていたが、実際は母子間に限らず家族間で多くのビフィズス菌を共有している。本試験では入浴直後の浴槽から生きたビフィズス菌が見つかり、同一株が複数の家族メンバーの腸内からも検出された。更に全員で入浴する家族は、別々に入浴する家族よりも共有している腸内細菌が多いことから、入浴習慣は家族ごとの腸内細菌叢を構成する上で一定の影響を及ぼしていることが示唆された。
表題 Effects of paraprobiotic Lactobacillus paracasei MCC1849 supplementation on symptoms of the common cold and mood states in healthy adults
Lactobacillus paracasei MCC1849株(シールド乳酸菌™)が健常成人の風邪症状および気分に与える効果」
著者 M.Murata, J.Kondo*1, N.Iwabuchi, S.Takahashi, K.Yamauchi, F.Abe, and K.Miura*2
*1 Department of Food and Nutrition, Higashi Chikushi Junior College, *2 Department of Nutrition, Faculty of Home Economics, Kyushu Women’s University
掲載誌 Beneficial Microbes 9 (6): 855-864 (2018)
要約 健常成人を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験にて、Lactobacillus paracasei MCC1849株殺菌体(シールド乳酸菌™)の冬季の体調に及ぼす効果を検討した。シールド乳酸菌を100億摂取した群で、風邪を引きやすい対象者の風邪発症率と症状スコアが抑制され、ストレス下における気分も前向きに維持される可能性が示唆された。
表題 Breast milk on the infant faecal microbiome: Components of breast milk orchestrating the establishment of bifidobacteria species.
「母乳と乳児の腸内細菌叢:母乳成分がビフィズス菌の菌種構成を決定している」
著者 C.B.Wong and Jz.Xiao
掲載誌 Journal of Human Nutrition & Food Science 6(2): 1123 (2018)
要約 ヒトのビフィズス菌だけが赤ちゃんの腸内で増殖する理由について、母乳中のオリゴ糖やリゾチームとの相性を中心に紹介した。
表題 DAssociation between functional lactase variants and a high abundance of Bifidobacterium in the gut of healthy Japanese people.
「日本人の腸内細菌でビフィズス菌が多いことに乳糖分解酵素の機能に関する遺伝子型が関連している可能性」
著者 K.Kato, S.Ishida*, M.Tanaka*, E.Matsuyama, Jz.Xiao, and T.Odamaki
*1Business Planning Group, Next Generation Science Institute, DeNA Life Science, Inc., *2RandD Group, DeNA Life Science, Inc.
掲載誌 PLoS ONE 13(10), e0206189(2018)
要約 乳糖分解酵素の発現量を決める5つの遺伝子座が、日本人ではすべて成人で乳糖分解酵素の発現が少ない遺伝子型であったことから、西欧人より乳糖が大腸に届きやすいためビフィズス菌の割合が多いのではないかということが示唆された。
表題 Degradation of food-derived opioid peptides by Bifidobacteria
「ビフィズス菌による食物由来オピオイドペプチドの分解」
著者 T.Sakurai, A.Yamada, N.Hashikura, T.Odamaki, JZ.Xiao
掲載誌 Beneficial Microbes 9(4): 675-682 (2018)
要約 我々は、B. longum subsp. infantis およびB.bifidum株が、消化管炎症、セリアック病および精神障害のような疾患を引き起こすことが報告されている「食品由来のオピオイドペプチド」の分解活性を有している事を見出した。
表題 Effects of Bifidobacterium breve B-3 on body fat reductions in pre-obese adults: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial
「肥満1度の成人におけるビフィズス菌B-3の体脂肪低減作用:プラセボ対照無作為化二重盲検群間比較試験」
著者 J.Minami, N.Iwabuchi, M.Tanaka, K.Yamauchi, J.Xiao, F.Abe, and N.Sakane*
*Division of Preventive Medicine, Clinical Research Institute, National Hospital Organization Kyoto Medical Center
掲載誌 Bioscience of Microbiota, Food and Health 37(3): 67-75(2018)
要約 BMI 25-30の健常成人を対象とし、ビフィズス菌B-3摂取による体脂肪減少作用についてプラセボ群を対照とする二重盲検臨床試験で評価した。ビフィズス菌摂取群では、プラセボ群と比べて体脂肪量が有意に減少し、摂取前と比べてウエスト周囲径が有意に減少した。
表題 Genomic diversity and distribution of Bifidobacterium longum subsp. longum across the human lifespan
「全世代におけるBifidobacterium longum subsp.longumのゲノム多様性と分布」
著者 T.Odamaki, F.Bottacini*, K.Kato, E.Mitsuyama, K.Yoshida, A.Horigome, JZ.Xiao, and D.van Sinderen*
*APC Microbiome Institute and School of Microbiology, National University of Ireland
掲載誌 Scientific Reports 8(1): Art. 85 (2018)
要約 Bifidobacterium longum subsp. longum の比較ゲノム解析から、本亜種が健常な日本人の乳幼児から高齢者まで幅広く腸内に棲息する理由を解析した。結果、各年代で異なる遺伝子を保有している多様性と、家族間での水平伝播がこの幅広い分布に寄与していると推察された。
表題 Therapeutic potential of Bifidobacterium breve strain A1 for preventing cognitive impairment in Alzheimer’s disease
Bifidobacterium breve A1株によるアルツハイマー病認知障害に対する予防効果の可能性」
著者 Y.Kobayashi, H.Sugahara, K.Shimada*1, E.Mitsuyama, T.Kuhara, A.Yasuoka*1, T.Kondo*1, K.Abe*1,2 and JZ.Xiao
*1Group for Food Functionality Assessment, Kanagawa Institute of Industrial Science and Technology, *2Department of Applied Biological Chemistry, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo
掲載誌 Scientific Reports 7(1):13510 (2017)
要約 脳と腸の機能連関を意味する「脳腸相関」に着目し、プロバイオティクス摂取によるアルツハイマー病改善作用を検討した。アルツハイマー病モデルマウスに、Bifidobacterium breve A1(B. breve A1)を摂取させることにより、認知機能の改善が確認された。
表題 Decreased taxon-specific IgA response in relation to the changes of gut microbiota composition in the elderly
「IgAの腸内細菌に対する反応性の低下が加齢に伴う腸内菌叢の変動に関係」
著者 H.Sugahara, S.Okai*, T.Odamaki, C.B.Wong, K.Kato, E.Mitsuyama, JZ.Xiao, and R.Shinkura*
*Applied Immunology, Graduate School of Biological Science, Nara Institute of Science and Technology
掲載誌 Frontiers in Microbiology 8 (SEP), art. no. 1757 (2017)
要約 成人および高齢者の糞便中のIgAについて各腸内細菌叢への反応性を調べたところ、高齢者の腸内で多く検出される細菌群へのIgAの反応性は、高齢者では成人よりも低下していることが示唆された。加齢に伴い変化する腸内細菌は、老年期特有の疾病とも関係すると考えられているので、今回得られた試験結果は、これら疾患予防に繋がることも期待される。
表題 Age-related changes in the composition of gut Bifidobacterium species
「加齢に伴う腸内Bifidobacterium属菌種構成の変化」
著者 K.Kato, T.Odamaki, E.Mitsuyama, H.Sugahara, JZ.Xiao, and R.Osawa*
*Department of Bioresource Science, Graduate School of Agricultural Science, Kobe University
掲載誌 Current Microbiology 74(8): 987-995 (2017)
要約 新生児から100歳以上までの健常な日本人441名を対象に、定量PCR法にて腸内の各ビフィズス菌種数を測定した。この結果、加齢にともなう各菌種の構成の違いを明らかにした。
表題 Tolerance mechanisms of human-residential bifidobacteria against lysozyme
「ヒト常在性ビフィズス菌のリゾチーム耐性機序」
著者 T.Sakurai, N.Hashikura, J.Minami, A.Yamada, T.Odamaki, and JZ.Xiao
掲載誌 Anaerobe 47(1): 104-110 (2017)
要約 乳児のヒト常在性のビフィズス菌(HRB)は、それ以外の昆虫などに由来するビフィズス菌(non-HRB)と比べて、リゾチームに耐性である事が報告されている。このリゾチーム耐性機序を検討した。その結果、HRBはリゾチームの酵素活性に対する耐性ではなく、物性(塩基性)による攻撃に対する耐性が優れている事がわかった。
表題 Differences between live and heat-killed bifidobacteria in the regulation of immune function and the intestinal environment.
「免疫機能と腸内環境制御に対する生菌および加熱殺菌ビフィズス菌体の違い」
著者 H.Sugahara, R.Yao, T.Odamaki, and JZ.Xiao
掲載誌 Beneficial microbes 8(3): 463-472 (2017)
要約 ビフィズス菌の生菌および加熱殺菌体の宿主に与える影響の違いを調べたところ、両者ともに免疫への影響が認められた。然しながら宿主における遺伝子発現や代謝産物を網羅的に解析したところ、宿主への影響は生菌のほうがより大きいことが確認された。
表題 Age-related changes in gut microbiota composition from newborn to centenarian: A cross-sectional study
「健常日本人における加齢に伴う腸内菌叢の変化;横断研究」
著者 T.Odamaki, K.Kato, H.Sugahara, N.Hashikura, S.Takahashi, JZ.Xiao, F.Abe, and R.Osawa*
*Department of Bioresource Science, Graduate School of Agricultural Science, Kobe University
掲載誌 BMC Microbiology 16(1)16(2016)
要約 新生児から100歳以上までの健常な日本人367名にご参加いただいた横断研究から、加齢に伴う腸内菌叢のダイナミクスを捉えることに成功した。
表題 Combinational effects of prebiotic oligosaccharides on bifidobacterial growth and host gene expression in a simplified mixed culture model and neonatal mice.
「オリゴ糖の組み合わせが混合培養モデル及び新生仔マウスにおけるビフィズス菌増殖と宿主の遺伝子発現に与える影響」
著者 T.Ehara, H.Izumi, M.Tsuda, Y.Nakazato, H.Iwamoto, K.Namba, and Y.Takeda
掲載誌 British Journal of Nutrition 116: 270-278(2016)
要約 人工栄養児に母乳栄養児と同等のビフィズス菌優勢の腸内菌叢を形成させることは、育児用ミルクの開発において重要な課題の一つである。今回、当社の育児用ミルクに配合している3種類のオリゴ糖の組み合わせ(ラクチュロース、ラフィノース、ガラクトオリゴ糖)が相乗的なビフィズス菌増殖促進作用を発揮することを明らかにした。
表題 Effect of repeated oral administration of Bifidobacterium longum BB536 on apomorphine-induced rearing behavior in mice
「マウスにおけるアポモルヒネ誘発立ち上がり行動に対する Bifidobacterium longum BB536反復経口投与の効果」
著者 S.Orikasa, K.Nabeshima, N.Iwabuchi, and J.Xiao
掲載誌 BMFH(Bioscience of Microbiota, Food and Health) 35(3):141-145(2016)
要約 動物実験で、Bifidobacterium longum BB536がドパミン作動薬のアポモルヒネによる行動を抑制すると共に、休息時の血漿中トリプトファンに対するキヌレニン濃度の比を低下させることから、統合失調症において有用であることが示唆された。
表題 ビフィズス菌ゲノムサイエンスの現状と課題
著者 堀米綾子 小田巻俊孝
掲載誌 化学と生物 54(4): 260-265 (2016)
要約 近年のゲノム解析を通じて詳細が明らかにされつつあるビフィズス菌の進化や棲息環境への適応機構等について紹介する。後半では、我々の研究から推測された、ヒト乳児腸管に棲息するビフィズス菌種の乳児腸管への適応機構について解説している。
表題 中高年者におけるビフィズス菌配合カルシウム強化ミルクの継続摂取と健康状態に関する横断研究
著者 清水(肖)金忠 南淳一 柳澤尚武 小田巻俊孝 阿部文明 齋藤さな恵*1 下田妙子*1,2 
*1東京医療保健大学医療保健学部 *2天使大学看護栄養学部
掲載誌 ミルクサイエンス 65(1): 1-9 (2016)
要約 ビフィズス菌を含む乳製品乳酸菌飲料を中、長期に摂取している中高年(50代~80代)の男女を主な対象として、当該乳酸菌摂取と健康状態との関連をアンケート調査により検討した。調査票を921,10部配布し、24,055部が回収され、有効な回答数は23,188部を得た。解析の結果、当該飲料の摂取は、体重管理や排便状況、QOL改善、疾患予防など体調の管理に役立つことが示唆された。
表題 応用製品中のビフィズス菌数測定法に関する研究
(平成25年度日本酪農科学会奨励賞受賞)
著者 武藤正達 宮内浩文 阿部文明
掲載誌 ミルクサイエンス 65(1): 33-39 (2016)
要約 ビフィズス菌の菌数測定方法に関して、測定値に大きく影響を及ぼす希釈液と培地に焦点を当て、ISO法やこれまで報告されてきた研究内容に当社が取り組んできた検討結果を含めて総合的に紹介した。
表題 Bifidobacterium breve prevents necrotizing enterocolitis by suppressing inflammatory responses in a preterm rat model
「ラット未熟仔モデルにおいてBifidobacteriu breveは炎症反応を抑制し、壊死性腸炎を防ぐ」
著者 T. Satoh, H. Izumi, N. Iwabuchi, T. Odamaki, K. Namba, F. Abe, and J-z.Xiao
掲載誌 Beneficial Microbes 7(1): 75-82 (2016)
要約 帝王切開による未熟仔ラットモデルを用いBifidobacterium breve M-16Vの壊死性腸炎(NEC)に対する効果を検討した。M-16Vの摂取は炎症反応を抑え、NEC発症を抑制する事が明らかとなった。
表題 統合オミクスによるプロバイオティクスビフィズス菌の機能解析
著者 菅原宏佑 小田巻俊孝 清水金忠
掲載誌 臨床免疫・アレルギー科 64(6): 572-577 (2015)
要約 メタゲノミクス、メタロランスクリプトミクスおよびメタボロミクスからなる統合オミクス解析により、摂取したBifidobacterium longum BB536は、宿主が有する腸内細菌と相互作用し、有用代謝産物の増加を誘導することを見出した。
表題 Genotypic and Phenotypic Evaluation Revealed the Appropriateness of Human-Residential Bifidobacteria for Human Use
「遺伝型および表現型の評価から見えてきたヒト由来ビフィズス菌の優位性」
著者 H.Sugahara, T.Odamaki, J-z.Xiao
掲載誌 ミルクサイエンス 64(3): 261-269 (2015)
要約 遺伝子型および表現型の評価は、ヒト腸管に生息するビフィズス菌種による母乳オリゴ糖資化能や葉酸の産生能力等がヒト腸管に生息しないビフィズス菌種よりも優れていることを示した。
表題 高菌数・高生残性ビフィズス菌入りヨーグルトの製造技術の開発
著者 米澤寿美子 小田巻俊孝 清水(肖)金忠
掲載誌 化学と生物 54(2): 130-135 (2016)
要約 ビフィズス菌は酸や酸素に弱い性質のため、ヨーグルトの製造には特別な留意が必要で製品形態も限られていた。新しく開発されたLactococcus lactisとの混合発酵によって高菌数・高生残性ビフィズス菌含有ヨーグルトの製造が可能となった。
表題 Effect of probiotic yoghurt on animal-based diet-induced change in gut microbiota: an open, randomised, parallel-group study.
「動物性食事摂取により変化する腸内菌叢へのプロバイオヨーグルトの効果:オープンランダム化試験」
著者 T.Odamaki, K.Kato, H.Sugahara, J-z.Xiao, F.Abe, and Y.Benno*
*RIKEN
掲載誌 Benef Microbes. 2016 May 2:1-12. [Epub ahead of print]
要約 肉食により腸内のビフィズス菌減少、硫化水素産生菌(Bilophila菌)の増加など菌叢の変化が認められたが、BB536含有ヨーグルトを肉食と同時に摂取することでこれら変動が抑制された。
表題 Effect of Bifidobacterium breve B-3 on skin photoaging induced by chronic UV irradiation in mice
「マウスの慢性的なUV照射で誘導される皮膚光老化におけるBifidobacterium breve B-3の効果」
著者 T.Satoh, M.Murata, N.Iwabuchi, T.Odamaki, H.Wakabayashi, K.Yamauchi, F.Abe, and JZ.Xiaoe
掲載誌 Beneficial Microbes 25:1-8 (2015)
要約 ヘアレスヌードマウスを用いマウス皮膚へのUV照射によるダメージに対し、Bifidobacterium breve B-3の投与効果の検討を行った。B-3の摂取はUV照射による皮膚水分蒸散量上昇、表皮肥厚を抑制する事が明らかとなった
表題 Comparative genomics revealed genetic diversity and species/strain-level differences in carbohydrate metabolism of three probiotic bifidobacterial species
「比較ゲノム解析は、3種のプロバイオティックビフィズス菌の炭水化物代謝能の違いを菌種・株レベルで明らかにした」
著者 T.Odamaki, A.Horigome, H.Sugahara, N.Hashikura, J.Minami, JZ.Xiao, and F.Abe
掲載誌 International Journal of Genomics Volume 2015 (2015), Article ID 567809, 12 pages.
要約 プロバイオティクスに用いられるビフィズス菌の3菌種49菌株について比較ゲノム解析を実施することで、主に炭水化物代謝能の違いを菌種・株レベルで明らかにした。
表題 Oral administration of Bifidobacterium breve B-3 modifies metabolic functions in adults with obese tendencies in a randomised controlled trial
Bifidobacterium breve B-3株の経口摂取が軽度肥満者の代謝機能に及ぼす作用に関するランダム化比較試験」
著者 J.Minami, S.Kondo, N.Yanagisawa, T.Odamaki, JZ.Xiao, F.Abe, S.Nakajima*1, Y.Hamamoto*1, S.Saitoh*2, and T.Shimoda*2
*1NAKAJIMA Medical Clinic *2 Division of Healthcare Graduate School, Tokyo Healthcare University
掲載誌 Journal of Nutritional Science Volume 4, e17 (2015) (25 pages)
要約 BMIが高めの成人52例を対象に、ビフィズス菌B-3含有(500億/日)カプセルまたはプラセボカプセルを12週間摂取させたところ、B-3摂取群ではプラセボ群と比べて体脂肪量が有意に低下し、γ-GTP、高感度CRPに改善が見られた。
表題 Bifidobacterium breve alters immune function and ameliorates DSS-induced inflammation in weanling rats
Bifidobacterium breveは離乳期ラットの免疫機能を変化させ、DSS誘導性腸炎を改善する」
著者 H.Izumi, M.Minegishi, Y.Sato, T.Shimizu, K.Sekine, and M.Takase
掲載誌 Pediatric Research 78(4): 407-416 (2015)
要約 離乳期ラットの腸炎は体重増加の抑制、大腸の短小化、低栄養状態、貧血、血液および脾臓リンパ球集団変化、脾臓T細胞機能不全、腸内細菌叢変化を引き起こすが、B. breve M-16Vは、これら変化の全てではないものの一部を改善した。
表題 Probiotic Bifidobacterium longum alters gut luminal metabolism through modification of the gut microbial community
「プロバイオティクス Bifidobacterium longumは腸内細菌の変動を介して腸内代謝産物を変動させる」
著者 H.Sugahara, T.Odamaki, S.Fukuda*1,3, T.Kato*1,2, JZ.Xiao, F.Abe, J.Kikuchi*2*4, and H.Ohno*1,2
*1RIKEN Center for Integrative Medical Sciences, *2Graduate School of Medical Life Science, Yokohama City University, *3Institute for Advanced Biosciences, Keio University, *4RIKEN Center for Sustainable Resource Science
掲載誌 Scientific Reports 5, Article number: 13548 (2015)
要約 Bifidobacterium longum BB536は、他の腸内細菌と相互作用することで自身が産生しない有用物質(酪酸等)の増加を誘導することを見出した。
表題 Differences in folate production by bifidobacteria of different origins
「異なる起源由来のビフィズス菌における葉酸産生能力の違い」
著者 H.Sugahara, T.Odamaki, N,.Hashikura, F.Abe, and JZ.XIAO
掲載誌 Bioscience of Microbiota, Food and Health 34(4): 87-93 (2015)
要約 ヒト腸管に棲息するビフィズス菌種は、ヒト腸管に棲息しないビフィズス菌種に比べて葉酸を多く産生することを見出した。
表題 Lysozyme in breast milk is a selection factor for bifidobacterial colonisation in the infant intestine
「母乳中のリゾチームは乳児腸管におけるビフィズス菌定着の選択因子となり得る」
著者 J.Minami, T.Odamaki, N.Hashikura, F.Abe, and JZ.Xiao
掲載誌 Beneficial Microbes 27:1-8 (2015)
要約 分離源の異なるビフィズス菌37株の母乳中での生育を評価したところ、乳児から分離されたビフィズス菌は生育したのに対して成人や動物由来の株は死滅した。母乳中の抗菌成分(リゾチーム)への耐性能が乳児腸管に定着するビフィズス菌種の選択因子となっていることが示唆された。
表題 Enumeration of Bifidobacterium in powdered milk products: effect of suspension buffer and development of selective enumeration media
「粉乳製品中のビフィズス菌数測定法:懸濁液の影響とビフィズス菌種選択的培地の開発」
著者 M.Muto, H.Miyauchi, JZ.Xiao, and F.Abe
掲載誌 ミルクサイエンス 64(1): 15-23 (2015)
要約 ビフィズス菌の生菌数測定に関して検討した結果、懸濁液として光岡バッファーを改良することで粉乳中のビフィズス菌の検出率が上昇することを見出した。また、培地成分を検討することにより特定のビフィズス菌種を選択的に検出することが可能な培地を開発した。
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