環境への取り組み
環境報告2000

 環境マネジメントシステム
環境マネジメント組織とその役割
環境マネジメント組織とその役割
環境マネジメントシステムの開始
 1991年に環境保全、資源保護などの社会的責任を果たすため責任部署として、「環境対策室」を設置し、1993年には環境保全活動の全社の基本方針と、行動指針(環境目標)を記した『環境保全業務要綱』を定め、社内実行体制を整備しました。
 1994年に環境目標第一次5ヶ年計画を制定、これに基づき事業所は環境管理体制を確立し、事業所基本方針、環境目標、年間計画(P・・・プラン)を定めて、活動(D・・・ドウ)を開始しました。
環境審査
 1994年から事業所の環境保全業務の実施状況について、事業所長と本社環境対策室による二重の内部審査(C・・・チェック)を定期的に実施することを定め、審査を開始しました。
 審査結果に基づき、事業所は見直し、改善(A・・・アクション)を行います。これによりPDCAのサイクルをまわしながら継続的に改善していくシステムを構築しました。
対象は森永乳業の全工場(18)、子会社、関係会社 (19)工場です。
環境会議
 1997年より担当役員以下関係者による環境会議を定期的に開催し、環境対策推進状況のチェック、全社的な環境対策総合方針、重点目標などのの見直しを行うことにしました。
これにより、全社の総合方針、目標に対して、推進各部門の意思統一を図り、協力体制を整備して、関連技術開発の推進、廃棄物処理、再資源化、省エネルギー、等関連新技術の開発、社外プロジェクト、環境ビジネスへの参加、など総合的な環境対策を推進しています。
ISO14001国際規格の導入
1999年10月 松本工場でISO14001認証取得
 松本工場(蛋白分解物などの粉乳と市乳を製造)は、二酸化炭素排出量の削減と製造工程から排出する廃棄物量の削減を目標に掲げて、システムを運用し認証を取得しました。
1999年11月 多摩サイト(東京多摩工場、大和工場、村山工場、装置開発 研究所、東日本市乳センター)でISO14001認証取得
 多摩サイトは、ユーテリティ施設を共有する、東京多摩工場、大和工場、村山工場、装置開発研究所、東日本市乳センターの5事業所の集合体です。
 廃棄物のサイト外への排出量の削減、省エネルギー、用水使用量の削減、排水水質の向上を目標に掲げてシステムを運用し、認証を取得しました。
 東京多摩工場(牛乳、乳飲料、ヨーグルトなどを製造)はサイト全体のユーテリティ設備として、ガスコージェネレーションによる無公害と省エネ、アンモニア吸収式冷凍機による省エネと脱フロン化、活性汚泥や酵母処理による高度な排水処理設備、廃熱回収ボイラーを組み込んだ流動床式焼却炉による熱回収と産業廃棄物の削減、など常に先進的な技術を取り入れてきました。
 大和工場はクリープやドライミルクなどの調製粉乳及びその他乳製品、村山工場はドライミルクの原料などを製造しています。
 装置開発研究所では乳製品製造に係る諸設備装置、環境関連設備、などのハードウエアの開発と、多様化する製品に対応する最適運転条件などのソフトウエアの研究を通して、工場の自動化を技術面で支えています。
今後の取り組み
 ISO14001システムによる環境マネジメントシステムを充実させていくとともに、取得事業所の拡大を図っていきます。

ISO14001認証

東京多摩工場認証看板

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