主な論文分析技術

分析技術

表題 Innovative Use of Palladium Compounds To Selectively Detect Live Enterobacteriaceae in Milk by PCR
「PCRによる殺菌ミルク中の生きた腸内細菌科菌群のみ選択的に検出するためのパラジウム化合物の画期的利用法」
著者 T.Soejima, and K.Iwatsuki
掲載誌 Applied and Environmental Microbiology 82(23): 6930-6941 (2016)
要約 PCRによる従来の生菌数の測定法は、煩雑な手順や暗所での操作が必要であった。明所でも取扱いが可能なパラジウム化合物(Pd)は、生菌では細胞壁を透過せず、死菌のみ細胞壁を透過し、死菌の細胞壁/細胞膜貫通蛋白質に白金と比較してより結合するものの、更に染色体DNAにも白金同様に結合するという新規な作用機序を見出した。Pd処理-PCR法は、従来法に比べて、牛乳中の腸内細菌(生菌数)の測定に有意に優れていることを明らかにした。5-10個/mlの生菌を4.5時間で検出でき、微生物検査の迅速化の可能性が示された。
表題 A novel mechanism for direct real-time polymerase chain reaction that does not require DNA isolation from prokaryotic cells.
「細菌(原核細胞)からDNAを抽出せずPCRを可能とするダイレクトPCR法の画期的な作用メカニズムの解明」
著者 T.Soejima, J.Xiao, and F.Abe
掲載誌 Scientific Reports 6:28000
要約 細菌体内の染色体(DNA)を抽出することなく、逆にDNA伸長酵素などの各種PCR増幅試薬を細菌体内に透過させ、菌体内でPCRを進行させることにより、試験サンプル中のCronobacter muytjensii を1.6 cfu/ml(1.6個/ml)という極めて低い濃度で検出することに成功した。本方法により、細菌1個でも検出する可能性が示され、強固な細胞壁を有するその他の細菌のゲノム研究の更なる進展が期待される。
表題 Simultaneous Quantification of Iodine and Other Elements in Infant Formula by ICP-MS Following an Acid Digestion with Nitric Acid and Hydrogen Peroxide
「硝酸と過酸化水素を用いた酸性下でのICP-MSによる調製粉乳中のヨウ素を含めた多元素一斉分析」
著者 K.Fujisaki, H.Matsumoto, Y.Shimokawa, and K.Kiyotaki
掲載誌 Analytical sciences 32(2): 167-170 (2016)
要約 調製粉乳において、酸性下でのICP-MSを用いたヨウ素の分析方法を構築した。これにより、ヨウ素を含めた13元素の一斉分析が可能となった。
表題 Innovative use of platinum compounds to selectively detect live microorganisms by polymerase chain reaction
「ポリメラーゼ・チェイン・リアクション(PCR)法による生菌のみ選択的に検出する白金化合物の新規や利用法」
著者 T.Soejima, J.Minami, J-z.Xiao, and F.Abe
掲載誌 Biotechnology and Bioengineering 113(2): 301?310 (2016)
要約 PCR法にて迅速に生菌と死菌の識別をするため、通常の一般的な試験室にて実施できる簡易な試験法を紹介する。白金化合物溶液をターゲットとなる生菌死菌に短時間暴露させ死菌のみ透過させ、死菌DNAを不活性化し、当社独自開発の試薬を加えてPCRを行い(ダイレクトPCR法)、生菌染色体DNAのみPCR法によりターゲット遺伝子の増幅が行われた。更に、検査時間の短縮化により、殺菌乳と組成の近い血液など幅広い流用が期待されている。
表題 Metabolomics-based hydrophilic component profiling of cheeses using GC/MS
「GC/MSを用いたメタボロミクスに基づくチーズの親水性成分プロファイリング」
著者 H.Ochi
掲載誌 Bulletin of the International Dairy Federation (473): 19-27 (2014)
要約 メタボロミクスを用いた代謝物の網羅的プロファイリングはチーズの品質評価に大きな可能性を有する。本論文は、IDF横浜サミットでの“おいしさ”に関わる新しい技術に関するセッションで講演した、ガスクロマトグラフィー質量分析による親水性低分子量プロファイリングをチーズの官能評価予測モデルの構築、およびチーズ熟成プロセスのモニタリングへの応用した事例をとりまとめたものである。
表題 微量元素組成による調製粉乳の製造地判別
著者 藤崎浩二 松本宏志 箸本弘一 長尾英二
掲載誌 分析化学 63(5): 415-419 (2014)
要約 近年食品偽装が大きな問題となっている中、調製粉乳中の微量元素組成をICP-MSにて測定し、多変量解析を行う事により、中国製と日本製調製粉乳の判別モデルを構築した。判別モデルを使用した結果、70サンプル(日本製51サンプル、中国製19サンプル)において、判別正答率は100%であった。
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