主な論文栄養研究

栄養研究

表題 Potential Role of Amino Acid/Protein Nutrition and Exercise in Serum Albumin Redox State
「血中アルブミンの酸化還元バランスに対するアミノ酸・たんぱく質栄養状態と運動の役割」
著者 Y.Wada, Y.Takeda, and M.Kuwahata*
*Departments of Nutrition Science, Graduate School of Life and Environmental Sciences, Kyoto Prefectural University
掲載誌 Nutrients, 10(1), Art.17 (2018)
要約 アルブミンは血中に最も多く含まれるたんぱく質であり、還元型と酸化型が存在する。本総説では、アルブミン酸化還元バランスと、アミノ酸・たんぱく質の栄養状態や運動に伴う酸化ストレスとの関連について、解説した。
表題 Relationship between changes in fatty acid composition of the erythrocyte membranes and fatty acid intake during pregnancy in pregnant Japanese women
「日本人妊婦における妊娠中の赤血球膜脂肪酸組成変動と脂肪酸摂取量との関係」
著者 Y.Kitamura, C.Kogomori*1, H.Hamano, I.Maekawa*2, T.Shimizu, and S.Shiga*1
*1Showa Women's University, *2Maekawa O and G Clinic
掲載誌 Annals of Nutrition and Metabolism 70(4): 268-276 (2017)
要約 妊娠中の赤血球膜脂肪酸組成の変動と脂肪酸摂取量との関係を検討した。妊娠中は赤血球膜中の、DHAなどの高度多価不飽和脂肪酸の比率が大きく変化する。赤血球膜DHAは中期より後期で低下するが、特に妊娠後期にDHA摂取量が低い場合には中期と比較しても赤血球膜DHAの比率が低くなることを見出した。
表題 In vivo digestomics of milk proteins in human milk and infant formula using a suckling rat pup model
「仔ラット消化モデルによる母乳及び育児用ミルク中の乳たんぱく質の消化動態の解析」
著者 Y.Wada, B.S.Phinney*1, D.Weber*1, and B.Lonnerdal*2
*1Genome Center Proteomics Core Facility, University of California, Davis, *2Department of Nutrition, University of California, Davis
掲載誌 Peptides 88: 18-31 (2017)
要約 母乳及び育児用ミルク中の乳たんぱく質について、仔ラット消化モデルを用いてその消化動態を解析し、それぞれの乳たんぱく質の消化耐性部位を見出した。
表題 The reduced/oxidized state of plasma albumin is modulated by dietary protein intake partly via albumin synthesis rate in rats
「たんぱく質摂取量が血中アルブミンの合成速度と酸化還元バランスに及ぼす影響」
著者 Y.Wada, Y.Sato, K.Miyazaki, Y.Takeda, and M.Kuwahata*
*Department of Nutrition Science, Graduate School of Life and Environmental Sciences, Kyoto Prefectural University
掲載誌 Nutrition Research 37(1): 46-57 (2017)
要約 たんぱく質栄養状態の指標である血漿アルブミンには、酸化型と還元型が存在する。このアルブミン酸化還元バランスが、たんぱく質栄養状態に応じて血漿アルブミン値よりも鋭敏に変動することを明らかにし、新規の栄養指標として応用できる可能性を見出した。
表題 Elephant’s breast milk contains large amounts of glucosamine
「ゾウ母乳における高いグルコサミン含量」
著者 Z.Takatsu*1, M.Tsuda, A.Yamada, H.Matsumoto, A.Takai*2, Y.Takeda, and M.Takase
*1Morinyu Sunworld, *2Kobe Oji Zoo
掲載誌 Journal of Veterinary Medical Science 79(3): 524-533 (2017)
要約 子ゾウ用人工乳開発のためにゾウ母乳の成分分析を行ったところ、ゾウ母乳には880mg/100gものグルコサミンが含まれていることを見出し、母乳中のグルコサミン含量は哺乳動物の種間により大きな違いがあることを明らかにした。
表題 エピゲノム変化に関連する栄養素と日本人妊婦の栄養素摂取状況について
著者 北村洋平
掲載誌 Bio Clinica 31(5): 48-53 (2016)
要約 妊娠期や授乳期の栄養状態は、胎児期や乳児期の栄養状態だけでなく、児の将来の肥満発症や生活習慣発症に対しても影響を与えるとする概念が提唱されている。この作用メカニズムの一つとして考えられているエピゲノム変化と栄養素の関連について、日本人妊婦の栄養素摂取状況や当社の妊産婦・授乳婦向け食品の紹介を含めて概説した。
表題 乳中に含まれるRNAとエクソソームの機能解析および産業応用の可能性
著者 和泉裕久 小坂展慶*
*オックスフォード大学
掲載誌 BIO INDUSTRY 32(11): 26-31 (2015)
要約 「乳」には栄養素以外の生理活性因子も多数含まれているが、近年miRNA, mRNAも存在することが明らかになった。それらの多くはエクソソーム内に存在し、牛乳由来エクソソームはヒト細胞に作用しうる。含まれるRNAによるヒトへの作用が期待される。
表題 Evaluation of the antigenicity of hydrolyzed cow’s milk protein formulas using the mouse basophil activation test
「マウス好塩基球活性化試験による加水分解乳のアレルゲン性評価」
著者 H.Iwamoto, T.Matsubara, Y.Nakazato, K.Namba, and Y.Takeda
掲載誌 Toxicology Letters 242, pp.53-59 (2016)
要約 アレルギー疾患の診断法として臨床的に有用性が注目されている好塩基球活性化試験(BAT)を実験動物のマウスで確立した。このマウスBATを加水分解乳のアレルゲン性評価に応用したところ、その結果は全身性アナフィラキシー試験の結果ともよく相関し、有用であった。
表題 Effects of industrial heating processes of milk-based enteral formulas on site-specific protein modifications and their relationship to in vitro and in vivo protein digestibility
「流動食の加熱殺菌方法の違いが乳たんぱく質構造とその消化性に及ぼす影響」
著者 Y.Wada, and B.Lonnerdal*
*Department of Nutrition, University of California, Davis
掲載誌 Journal of Agricultural and Food Chemistry 63 (30): 6787-6798 (2015)
要約 流動食製造における加熱殺菌方法の違いがたんぱく質の消化性に及ぼす影響を評価することを目的に、乳たんぱく質ベースの流動食を加熱条件の異なる2つの殺菌法を用いて作製し、そのたんぱく質構造と消化性について比較した。
表題 Effects of sterilization process on the physico-chemical and nutritional properties of liquid enteral formula
「人工濃厚流動食の滅菌方法がたんぱく質栄養に及ぼす影響」
著者 Y.Takeda, M.Shimada, Y.Ushida, H.Saito, H.Iwamoto, and T.Okawa
掲載誌 Food Science and Technology Research 21(4): 573-581 (2015)
要約 流動食の滅菌処理がたんぱく質の質に及ぼす影響を調べた。UHT滅菌流動食、10分間レトルト滅菌処理した流動食、40分間レトルト滅菌処理した流動食を調製し、in vitro 及びin vivo試験にて評価した。その結果、たんぱく質栄養価は滅菌法によって異なり、これを摂取する生体の腸内環境も影響を受ける可能性が示された。
表題 免疫流動食へのウシラクトフェリンの配合
著者 武田安弘 瀬戸菜実子 橋本潤一 篠田一三 高瀬光徳 東徳洋*
*宇都宮大学 農学部応用生命化学科
掲載誌 ミルクサイエンス 64(3): 223-233 (2015)
要約 免疫賦活作用が期待される牛ラクトフェリン(bLF)を含有する流動食を開発するため、bLF溶液の殺菌条件を検討した。また、製造した新たな免疫流動食の効果については、bLFの生理活性に基づき評価した。
表題 Bioactive peptides released by in vitro digestion of standard and hydrolyzed infant formulas
「育児用ミルク中のたんぱく質原料の違いが生理活性ペプチドの放出パターンに及ぼす影響(人工消化試験)」
著者 Y.Wada and B.Lonnerdal*
*Department of Nutrition, University of California, Davis
掲載誌 Peptides 73 :101-105 (2015)
要約 乳たんぱく質は、胃腸内で消化されることによって生理活性ペプチドを放出することが知られている。たんぱく質原料の異なる一般育児用ミルク及び低アレルゲンミルクを人工消化試験に供し、生理活性ペプチドの生成パターンの違いについて評価した。
表題 Bioactive peptides released from in vitro digestion of human milk with or without pasteurization
「母乳における低温加熱殺菌の有無が生理活性ペプチドの放出パターンに及ぼす影響(人工消化試験)」
著者 Y.Wada, and B.Lonnerdal*
*Department of Nutrition, University of California, Davis
掲載誌 Pediatric Research 77(4): 546-553(2015)
要約 母乳がドナーミルクとして用いられる場合、一般的に低温加熱殺菌処理がなされる。本研究では、この加熱殺菌処理が乳たんぱく質の消化性に及ぼす影響は小さく、消化を介して放出される生理活性ペプチドへの影響も有意でないことを明らかにした。
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