2008年10月27日 商品情報

糞便中ノロウイルス抗原検出用試薬「イムノサーチNV」発売のお知らせ


森永乳業株式会社(本社:港区芝5-33-1 社長:古川紘一)は、このたび、糞便中のノロウイルス抗原を簡単・迅速に検出できる研究用試薬「イムノサーチNV」を10月30日(木)より発売いたします。

ノロウイルス(Norovirus)は、冬季に流行する感染性胃腸炎の原因ウイルスであり、食中毒の原因ウイルスでもあります。ノロウイルス感染症は、乳幼児から成人まで幅広い年齢層で発症し、2006年暮れの流行時には数百万~1千万人もの人が感染したと推測されています。
しかし、ノロウイルス感染症は有効な治療法が確立されておりませんので、対症療法を行うしかなく、感染力も非常に強いため、二次感染による感染拡大を防止するためには、迅速にウイルスを検出することが必要です。

現在、ノロウイルスの検出には、遺伝子検査法、ELISA法などが用いられておりますが、高価な機器を必要とすること、検査結果が得られるまで時間がかかること及び操作が煩雑であることから、より簡単・迅速にノロウイルスを検出する試験法が望まれていました。

森永乳業ではこれらの問題を解決し、イムノクロマト法*を原理とした糞便中ノロウイルス抗原検出用試薬「イムノサーチNV」を開発し発売することにいたしました。
「イムノサーチNV」は操作性と安全性に配慮した設計となっており、患者の便を使って検査します。検査に要する時間は、15分であり、必要な機器・器具を要さない為、一般の病院や診療所でも検査でき、簡単・迅速に測定可能ですので二次感染予防にも有用です。
また、ノロウイルスは、多様な遺伝子型を有しますが、本試薬は検出頻度の高い計7種類の遺伝子型が検出可能であり、より確実にノロウイルスを検出することができるようになりました。
イムノクロマト法*免疫測定法の一つ。試験紙上で抗原抗体反応を行い、試験紙の着色によってサンプル中に含まれる目的物質を検出する方法。

 



イムノサーチNV

イムノサーチNV操作法図解
イムノサーチNV操作法図解

1.「イムノサーチNV」の商品特長
  1. 測定時間は15分で、特別な機器・器具を必要としないため、一般の病院や診療所でも検査が可能です。
  2. キットの中に必要な器具・試薬をすべて備えており、測定者が感染するリスクを最小限に抑えた設計となっております。また、試験終了後は密封したままの廃棄が可能です。
  3. 検出頻度の高い計7種類の遺伝子型が検出でき、特異性の高いキットです。
2.商品概要
(1) 商品名 イムノサーチNV(研究用試薬)
(2) 用途 糞便中ノロウイルス抗原の検出  
(3) 規格 1箱20テスト入り
(4) 販売先 病院、衛生研究所、保健所、検査センター など
(5) 貯蔵方法 室温
(6) 発売開始日 2008年10月30日(木)
JANコード 4571158591819
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