2006年11月28日 お知らせ

森永乳業神戸工場における地球環境に配慮した取り組み
グリーン電力の購入と水力など自然エネルギーの活用について


森永乳業株式会社(社長:古川紘一)は、グループ会社含めた各事業所で、さまざまな環境保全活動に取り組んでおります。11月13日に竣工式を迎えた神戸工場においては、同業他社に先がけて、酪農家のバイオマス発電のグリーン電力を購入し、また水力などの自然エネルギーを積極的に活用する先進的な活動を展開しておりますので、その取り組みをお知らせいたします。

1.グリーン電力の購入

太陽光、風力、水力、バイオマスなどの再生可能な自然エネルギーを利用して発電された電力は「グリーン電力」と呼ばれています。森永乳業では、2002年に近畿工場で高濃度廃液のバイオマス発電を同業他社に先駆けて導入し、2003年に東京多摩工場で40kWの太陽光発電を、また2005年に研究情報センターで1kW級の風力発電を導入しています。ちなみに、太陽光発電については年間約40,000kWhを発電し、毎年約22トンのCO2が排出削減されています。

森永乳業では新たな取り組みとして、日本自然エネルギー株式会社の「グリーン電力証書システム」に加入し、2006年10月から神戸工場がグリーン電力を購入・使用しています。このグリーン電力は、酪農家などがバイオマス発電したものです。
「グリーン電力証書システム」とは、自然エネルギー発電所(風力、水力、バイオマス)で発電された電力に対して、日本自然エネルギー株式会社と契約を結び、同社が発行するグリーン電力証書を購入する仕組みです。これにより自然エネルギー発電所が発電した年間実績に応じた環境負荷低減分を、環境保全活動に寄与した価値としてとらえることが可能です。

神戸工場では、北海道の3つの酪農家が乳牛の糞尿をメタン発酵して得たバイオマス発電を年間電力使用量の約2%に相当する年間50万kWh購入します。このことは、神戸工場が年間325トンのCO2削減に寄与するばかりでなく、乳牛の糞尿をバイオマス発電した後に、液状肥料として農地に還元する「循環型農業システム」を目指す酪農家を支援することにもなります。

2.水力など自然エネルギーの活用

神戸工場ではグリーン電力を購入する以外に、再生可能な自然エネルギーの活用として、風力発電と同業他社に先駆けて水力発電を導入しました。
風力発電装置は太陽光発電パネルを搭載した2kW級の風力発電を備えており、神戸港の風況を考慮して工場製造棟に向かって正門右手側に設置しました。風力と太陽光で発電された電力は工場内の 照明に使用しており、工場見学者をお迎えするコミュニケーションルームでは、その発電量が常時モニタリングできるシステムを導入しています。発電量は年間約450kWhが見込まれ、年間280kgのCO2排出量が削減されます。
水力発電装置は、排水処理設備から放流される水路に設置しました。この発電装置は1kW級の規模ですが、排水の放流が常に一定流量が見込まれることから、年間約2,600kWhの安定した発電量が得られるものと考えられます。これにより削減されるCO2は年間約1,450kgです。
 神戸工場では、これら自然エネルギーの活用のほか、省エネルギー、地球温暖化防止、省資源、ゼロエミッションなど地球環境に配慮した取り組みを推進します。

TOP