用水の使用と排水

水資源を大切に使用し、排水管理を徹底しています

森永乳業グループは、工場での水資源の無駄づかいをなくすための改善を積み重ねるとともに、排水処理技術の開発・改良を重ね、水質保全に取り組んでいます。

用水の使用と排水

2015年度に工場全体で使用した用水は1,840万トン、排水処理施設から排出した処理水は1,650万トンで、ここ数年はほぼ横ばいとなっています。各工場では処理水を再利用したり、設備の洗浄内容を見直して節水を行うなどの改善活動を積み上げています。用水使用量、排水処理量の削減につなげられるよう、今後も継続して取り組みを進めていきます。

※本年度より集計範囲を変更したため、昨年度報告の値と一部異なります。

用水使用量(単位:百万㎥)

排水量(単位:百万㎥)

用水原単位・排水原単位(単位:㎥/kL)

生物センサーの導入

生物センサーとしてヒメダカを入れた水槽

工場で使用する水の、食品防衛面でのリスクを監視する手段のひとつとして、ヒメダカを利用した生物センサーを導入しています。これは、用水を浄化処理する前の原水取水口に、ヒメダカの群れを入れた水槽を設置し、異常行動をカメラで常時監視するものです。生存環境の変化に素早く反応するヒメダカの特性を利用して、万一の水源汚染などリスクを早期発見することができる仕組みです。

水資源を守る

富士工場の植林活動

森永乳業の富士工場では、富士山の湧き水を使用しているため、山麓にブナ林を植樹する水源涵養に取り組んでいます。また、森永乳業グループは、環境保全活動の一環として工場敷地の緑化を以前から進め、総面積の約20%の約33ha(東京ドーム約7個分)が緑地化されています。

工場の排水処理を徹底するために独自の水質管理技術を開発しています

工場での排水処理

森永乳業グループは、使用後の排水をきれいにして自然に還すために、すべての工場に排水処理設備を完備しています。ほとんどの工場では「活性汚泥処理法」を採用し、「活性汚泥」と呼ばれる微生物が排水の汚れである栄養成分を食べ、これを分離することで汚れを取り除いています。加えて一部の工場では最終ろ過処理設備を導入し、浄化した水をさらにきれいにしています。
また、新たな排水処理技術である、MBR(膜分離活性汚泥法)を数か所の工場に導入しています。この方法は基本的に「活性汚泥処理法」と同じですが、「活性汚泥」と処理水の分離に重力式沈殿池のかわりに膜を使用する方法です。膜分離のため、処理水の清澄度は高く、これまで以上に水環境の保全に貢献できると考えています。

森永エンジニアリング(株)の排水処理技術

震災後2か月で機能回復した東北森永乳業(株)の排水処理設備

森永エンジニアリング(株)では、工場排水の浄化処理を事業の柱とし、森永乳業グループの工場をはじめ、全国の食品製造工場や農産、水産、畜産加工場で処理設備の設計・建設、運転管理の指導・維持管理を業務としています。
これまで納入した排水処理設備の数は延べ約1,500か所以上。この分野ではトップクラスの実績です。この多くの実績と経験から設備運転の低コスト化、運転管理技法の簡素化をめざすとともに、今後も確実な排水浄化に努めます。また、高効率のターボブロワーや高効率散気装置等の導入により電力削減にも取り組んでいます。さらに、ファインバブル装置や高負荷担体処理設備の組み合わせにより余剰汚泥の発生を低減する試みも行なっています。
今日、社会は変革の時代を突き進んでおり、ニーズは排水処理の品質とコストにとどまらず環境へのトータルな配慮といった面にも達しています。森永エンジニアリング(株)は環境技術部、プラント技術部、システムコントロール部、住宅機器販売部という部門を有機的に融合させ、さまざまなソリューションを提供し貢献していきます。

微酸性電解水「ピュアスター水」

コンパクトタイプの「ピュアスターミュークリーン」は小規模施設の衛生レベル向上に貢献します。

森永乳業グループの水質管理技術によって開発された微酸性電解水「ピュアスター水」は、希塩酸を加えた原水を電気分解してつくられる殺菌剤です。殺菌力のある次亜塩素酸を多く含む塩素系の殺菌剤でありながら、一般に使用されている次亜塩素酸ナトリウムが塩素100〜200ppmという高濃度なのに対し、10〜30ppmという低濃度。しかもほぼ同じ殺菌力があります。
「ピュアスター水」は水道水感覚で使用できる安全で有効な新しい殺菌剤として、衛生意識の高まる他分野からも注目を集めています。飲食店などの厨房、介護・病院施設、宿泊施設などの小規模施設の衛生レベル向上に貢献するため、コンパクトでメンテナンスが容易な新たな装置の開発にも取り組んでいます。

ピュアスターミュークリーン

「ピュアスター水」の特長

1.安全性

塩素濃度が低く、トリハロメタン、塩素酸等の有害物質は水道水レベルで、極めて安全な殺菌剤です。

2.環境への影響

塩素濃度が低く、使用後は普通の水に戻るため、環境への影響や塩素臭も殆どなく、作業環境も向上します。

3.汎用性

食品工業をはじめ、医薬、介護、化粧品、水産、そして農業(減農薬)と非常に広い範囲で応用できます。

4.使いやすさ

ノロウイルスやインフルエンザウイルス等のウイルスにも有効。カビ等さまざまな細菌汚染の予防には最適です。

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